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ハークスレイHD 原料を自社で把握できる体制構築 M&A積極展開でシナジー創出 青木達也会長兼社長に聞く

 ハークスレイホールディングスの中核企業で日本初の持ち帰り弁当を展開する「ほっかほっか亭総本部」は、今年6月に創業50周年を迎えた。

 昨年は大阪・関西万博で食べ歩きできる「ワンハンドBENTO」を提供し、弁当の新たな食シーンを開拓している。

 ハークスレイHDは「食のインテグレーション」を掲げ、M&Aを積極的に展開し、シナジーを創出。一次産業の生産から食品加工、物流、販売までのフードバリューチェーンを構築しており、青木達也会長は「原料を自社で把握できる体制がある」と強調する。これが同社の強みの一つだ。

 7月1日付で商号をハークスレイからハークスレイホールディングスとした。現在グループ17社で3つの事業を展開。①『中食事業』の「ほっかほっか亭総本部」を始め、青木会長が成長ドライバーに位置付ける②『物流・食品加工事業』では「稲葉ピーナツ」、シュウマイ等の中華惣菜製造販売の「ホソヤコーポレーション」、植物工場運営の「Jリーフ」、そして飲食店向け店舗リースや不動産等の③『店舗アセット&ソリューション事業』と、幅広く食に関連する事業を展開している。

 年商は524億円で、EBITDA51億円、営業・経常利益30億円といずれも過去最高(26年3月期)。同社は決算短信に売上や利益とともにKPI(重要業績評価指標)としてEBITDAを記載している。その理由について青木会長は「投資家にわれわれの実際の収益力を示す」ことが重要とする。

 創業事業「ほっかほっか亭」の弁当はコメがあってこそ。だがこの50年、3度のコメ不足に見舞われた。その1度目で平成のコメ騒動と言われた1993年の後、精米工場を自社で作った。「お米にこだわり炊きたてを提供しているのに、他へ依存していてはいけない。自社でトレースできる体制を構築」した。

 これにより、ほっかほっか亭各店舗のコメの在庫はわずか0.5日。常に精米仕立てのコメを使用している。これがほっかほっか亭のご飯のおいしさのヒミツだ。このトレースの体制は同社の根底に根付いていく。

 今年3月末にグループ化したのが、人工光型自動化植物工場でレタス等の葉菜類の生産・販売を行う「Jリーフ」。特徴は、農薬を一切使用せず、自社の仕様でミネラルや鉄分などの機能性を高めることができる。そして価格が安定しているので、ホテルレストランのサラダバーやコンビニ等のサンドイッチ用の他、今後は量販店で差別化商品としての販売を見据えている。

 青木会長は「農業こそ工業化が重要」と語る。悪天候でも価格が左右されず安定し、高品質低価格の商品が供給できる。それは消費者だけでなく、農家のためでもある。

 そのレタスや、ホソヤのシュウマイも使用した弁当を販売するなど、グループシナジーを創出している。

 食品産業が有する強みについて、青木会長は「ヒトは5時間後にお腹がすくこと」を挙げる。この需要が毎日ある。「いかに5時間後に生まれた需要を獲得できるか」が重要で、そこに向け50年様々なことを「磨いてきた」と語る。この50年で得たことについて青木会長は「高品質・低価格の食を日常食として供給し続けること」と強調する。その供給は、自社でトレースできる体制が支えている。

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青木達也氏(あおき・たつや) 1952年6月生まれ、千葉県出身。76年のほっかほっか亭の創業にかかわり、80年に現ハークスレイホールディングスを設立し代表就任、2019年に会長兼務。

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