5月18日に93歳で逝去したセブン&アイ・ホールディングス名誉顧問、鈴木敏文氏の「お別れの会」が18日、ホテルニューオータニ(東京都・千代田区)で開かれた。午前には親族や同社関係者ら約500人が参列する式典を開催。午後から一般献花が行われ、約4000人が故人をしのんだ。
式典では追悼映像を上映した後、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長、凸版印刷(現TOPPANホールディングス)の足立直樹元会長が弔辞を述べた。主催者を代表してセブン&アイHDの伊藤順朗会長が謝辞を述べ、献花を行った。
鈴木氏は1932年12月、長野県生まれ。56年に東京出版販売(現トーハン)に入社。63年にヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)に転じ、73年にヨークセブン(現セブン‐イレブン・ジャパン)を設立、専務取締役に就任した。74年に新規事業としてコンビニ「セブン‐イレブン」を国内に初出店。セブン‐イレブン・ジャパンの社長、会長を歴任し、事業の拡大をけん引した。
当時はスーパーなど大型店の進出で中小小売店との共存が課題となるなか、鈴木氏はフランチャイズ方式を取り入れ店舗を拡大。「お客様の立場に立って考える」を基本に、商品一品ごとの売れ行きを確かめる単品管理やPOSシステム、共同配送などを導入。おにぎりやおでんなど日本独自の商品も開発し、コンビニの成長を支えた。
会場には鈴木氏の歩みを振り返る約100点の写真や展示物を紹介する「思い出コーナー」が設けられ、参列者は故人の足跡に思いをはせた。

