アイネットホールディングスは、メーカー機能に磨きをかけ、強みとするプレミアム菓子の少量多品種製造を強化すべく、八潮工場(埼玉県八潮市)・別称「Craft Sweets Lab.(クラフト・スイーツ・ラボ:CSL)」を立ち上げ、6月1日に製造許可を取得し翌日の2日に稼働開始した。
6月12日、都内で開催された展示会「AINET FOODSHOW‘26~創り上げよう・オリジナルの価値観を~」ではCSLをはじめ東北工場(宮城県大崎市)や杉並工場(東京都杉並区)の紹介ブースを前面に押し出して展示。OEM製造で多様なニーズに対応できることを来場の小売企業にアピールした。

開催前の朝礼で挨拶した小黒敏行社長は、同展示会に出展したメーカー72社に向けて「CSLは、皆様(メーカー)と競合しない驚くほど少量多品種なものを製造する工場。とにかくこまめに回すOEM製品が当社の戦略であり、少し量が増えるものは(メーカーに)お声がけさせていただきたい。皆様と一丸となって生き残っていきたい」と呼びかける。
CSLは、旧足立工場(東京都足立区)の後継工場となる。
旧足立工場でクッキーやフィナンシェなど焼き菓子PB商品を製造していたのに対し、CSLでは少量多品種の高級品の製造に特化。
旧足立工場で手掛けていたクッキーの量産は東北工場に移管。東北工場では5月17日、クッキー1ラインとフィナンシェア1ラインの計2ライン体制からクッキー2ライン体制に変更しクッキーを増産している。

CSLには、旧足立工場に導入されていたクッキー大量生産用のトンネル式オーブンに代わりラックオーブンを導入。これにより焼成工程中に人手によってクッキー生地へトッピングするなどひと手間加えることが可能となった。
小黒社長は、安心が担保された環境で高級品を多品種少量生産できる工場はそう多くないとみており、CSLで高級品のPB商品やオリジナルブランドを製造して差別化を図っていく考えを明らかにした。

杉並工場のブースでは多彩な包装資材をアピール。杉並工場では、主にメーカー仕入れのバルク商品の加工・組立を担当している。
オリジナルブランドの秋冬新商品は「おいしさ発信工房」ブランドから「国産小麦と国産大豆のクッキー」と「北海道小麦のごまスティックビスケット」の2品、「テレサ」ブランドから「鳴門金時あんドーナツ」の1品の計3品。
直近でよく売れている商品は「おいしさ発信工房」の「栗しぐれ」や「味の花壇」ブランドの春夏新商品「山海の辛胡麻かまサンド」など。
メインブランドの「アイネット」では、幅広いカテゴリの菓子約60品の中で、「二度ぬりふ菓子」が続伸。「ことり」を抜き同ブランドの売れ筋トップに浮上した。

