陸上の男子棒高跳びの元世界記録保持者で「鳥人」と呼ばれるセルゲイ・ブブカ氏が6月5日、品川女子学院(東京都品川区)でロッテとLOCOKが共同開催した講演会に登壇し同校生徒の保護者50人らにスポーツの力と噛む力をテーマに語った。
講演会には、元女子競歩選手でLOCOK陸上部監督の岡田久美子氏、岡田氏から指導を受け名古屋アジア大会女子競歩代表に内定している梅野倖子選手、東京歯科大学口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室客員教授の武田友孝氏も登壇した。

現役時代の食事や噛むことについてブブカ氏は「12歳のときから管理していた。何をどれくらいの量食べるかを厳しくコントロールしていた。歯は選手として大切なだけではなくて、人間は歯の健康と噛む力がないといざというときに力が出ない」と語る。
オリンピックや世界陸上といった大きな大会前には歯のコンディションをチェックするため歯医者に通っていたことにも触れ「ストレスがすごくかかっている状況で、歯が痛むとか問題起こしてしまうと、本当に眠れなくなり力も出なくなり、身体の全てにつながっていると理解している」と述べる。
武田氏は「同じものを食べても、しっかり噛まないと全く栄養が合わないというデータがでている」と指摘し、保護者に子どもがよく噛んでもらうべく硬いものを取り入れた献立を推奨する。
歯を大事にする取り組みには、普段の歯磨きと予防的な定期健診を挙げる。
歯磨きについては「最初は歯磨き粉をつけずに磨いてほしい。歯磨き粉をつけると、それだけでさっぱりしてしまうので、まずはつけずにしっかり磨き、磨き終えてからつけて磨いてほしい」と説明する。
歯磨き粉はフッ素配合のものを薦める。
梅野選手は「小さいときから親にしっかり噛んで食べるように教わり、今、食べるのが遅いというのもあるが、しっかり噛んで食べようという意識はある。小さい頃からの習慣が大事になってくる」との見方を示す。
岡田氏は、小学生の頃に歯を矯正したことに触れ「矯正したことで身体のバランスが少し整ったと思っており、両親にはとても感謝している。その頃から歯の大切さを学んでいる。梅野さんはよく噛む選手なので、私も食事を供にして健康でいたい」と笑みを浮かべる。



