日本テトラパックは、レトルト殺菌製造法に耐えうる紙容器「テトラ・リカルト」を国内メーカーに向けてアピールしている。同容器を採用した商品は増加傾向にあるが、国内では製造されておらず、輸入品が市場に出回っている。
同容器は、安全性やコンパクト、視認性などが特徴。安全面では、道具を使わずに手で開封でき、使用後はフラットに畳めて紙容器の可燃ごみとしても捨てられる。コンパクトさでは、積載効率は400ml缶の充填前空容器に比べて9倍となり、トラックのCO2排出量削減など環境保全にも寄与できる。
賞味期限は製造メーカーによって定められるが、18~30か月が実績となっている。視認性では円柱の缶容器と比べ、陳列しやすく、常に商品の正面を消費者に向けられるのがポイント。
2~5日、東京ビッグサイトで開かれた2018年東京国際包装展「Tokyo Pack 2018」に出展し同容器などを展示した。
5日、セミナーで講師役を務めた日本テトラパックの一柳亮マーケティング部マーケティングマネージャーは「テトラ・リカルト」の今後の展開について「SKU当たりの売上げは拡大しSKU自体も増加している。当社としてはスープなどいろいろなカテゴリーでこの容器を増やしていきたい。飲料だけではなく食品についても踏み込んでいきたい」と語った。