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高い壁

 「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」。ミスターチルドレンの名曲「終わりなき旅」の一節だ。若い頃よく聴いた曲が先日の取材時、頭の中にふっと流れた。

▼外食産業が主のグルメ杵屋と、業務スーパーが主の神戸物産が共同で海外の機内食事業に参入する。同事業の魅力について両社長は「参入障壁が高い」と強調した。主な理由は、空港内に工場を有していることと、厳格な品質管理のノウハウ。グルメ杵屋はすでに関西国際空港内で同事業を展開している。他社は参入したくても、空港内に簡単に工場は作れない。そこには高い壁がそびえたつ。

▼飲食や小売業は参入障壁が低いと言われ、小売業では簡単に競合店ができ、ドラッグなど各業態が乱立し、価格競争に陥りやすい構造は変わらないだけに、参入障壁が高いという言葉が新鮮に感じた。

▼店舗も商品も、他の追随を許さない高い壁を目指すが、もちろん容易ではない。価格含めた価値の訴求は、永遠の課題と多くの企業トップ等から聞く。終わりなき旅かもしれないが、その先にもっと素晴らしいはずの食品界があることを希求する。

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