信州そばの品質向上と業界の発展を目的にした「第68回信州そば品評会」の賞状授与式が12月5日、長野市内で行われた。品評会は、長野県と長野県信州そば協同組合、長野県麺業協同組合が主催したもので、県内のそばメーカーが日ごろの努力や製造技術の成果を競う。
事前に行われた審査会には長野県の食品担当者やそばの育種開発者、そばメーカー関係者、一般公募で選ばれた地元住人らが参加。出品された12社・113品目を種類やそば粉配合率によって5部門に分けて、麺線や色の均一性、風味、テクスチャーなど外観・官能評価をブラインド形式で行い、農林水産大臣賞1品、農林水産省大臣官房長賞3品、長野県知事賞10品など合計18品目を選出した。

最高位の「農林水産大臣賞」には第2部(そば粉配合率40%以上70%未満の乾そば)に出品した柄木田製粉「国産そば粉使用信州そば」が選ばれ、各賞受賞者に表彰状が授与された。
長野県では今年3月に、業種を超えて県内のそば関係者が集まる「『そば県』推進協議会」が立ち上がった。「そばと言えば信州」と誰もが思い浮かべる信州そばを目指してブランドと品質向上とともに、そば文化の発信、若い世代の育成などに取り組んでいる。
柄木田豊・長野県信州そば協同組合理事長(推進協議会会長)は、品評会の総評を述べたあと、推進協議会の活動に触れて「そばにかかわる人たちで協力し合い信州そばを盛り上げていきたい。国内外から多くの人が長野に訪れるが、信州に来たらそばだと言ってもらえるように、われわれメーカーも一層の品質向上を目指し続けたい」などとあいさつした。
