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幼児食「ぱくぱくプレキッズ」 離乳食卒業後の“空白期”に挑む アサヒグループ食品

アサヒグループ食品は和光堂ブランドから、1歳半~2歳代向け幼児食「ぱくぱくプレキッズ」を展開している。離乳食卒業後に「何を食べさせればいいか分からない」といった声に着目し、ベビーフードで培った技術を生かした新カテゴリで、育児世代の支援と新市場の開拓を目指す。

同社にとっては、幼児食のカテゴリで市場を拡大し、需要を喚起する新たな挑戦となる。ベビーフード市場は利用期間が短く固定客がつきにくく、高い安全基準が求められる一方で、コスト上昇を価格に転嫁しにくい面がある。コンシューマーマーケティング四部の高橋岳春部長は「単なる1ビジネスではなく、日本の未来を守る責任感で中長期的に事業を続けたい」と力を込める。

ベビーフード市場は24年までの7年間で26%拡大し、和光堂ブランドも出荷金額ベースで28%伸長。少子化が進む一方、女性の就業率や男性の育休取得増を背景に手軽なベビーフードの需要は高まっている。

しかし、離乳食卒業後の食事に悩む家庭も少なくない。

「ぱくぱくプレキッズ」の一例
「ぱくぱくプレキッズ」の一例

同社が1歳半~2歳の子どもの保護者234人に実施した調査では「離乳食卒業後に何をあげればよいか分からない」が7割超で、復職後の食事準備を負担に感じる人も多かった。子ども用レトルト食品の利用が増える一方、「バリエーションが少ない」「栄養面が不安」との声もあった。

そこで同社は、1歳半~5歳代頃を対象とした「プレキッズフード」を新設し、管理栄養士と連携し、魚や肉、大豆と野菜を組み合わせた「ぱくぱくプレキッズ」全7品を展開。「骨とりさばの味噌煮」「白身魚だんごの中華あんかけ」など、大人の食事に近い見た目や風味で満足感を高めつつ、幼児向けにやわらかさやサイズを調整。鉄やカルシウム、ごはん(80g)と一緒に食べれば1食分のたんぱく質が摂れる点も特徴で、2023年9月の先行発売では目標の2・9倍を販売するなど好評だった。

販促面では、乳幼児向け番組「シナぷしゅ」とコラボしたCMを12月まで放映。SNSでのキャンペーンや店頭販促物でも訴求する。

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