加工食品調味料・カレー類富士甚醤油 第二工場が竣工 生産効率が大幅に向上
カナエ モノマテリアルパッケージ

富士甚醤油 第二工場が竣工 生産効率が大幅に向上

富士甚醤油は7月30日、昨年着工していた第二工場を竣工した。

同工場は従来の第一工場で作っているペットボトル(PET)商品を高効率で製造するラインと新規取り扱いの紙パックを製造するラインの2ラインを構える。PETのラインは従来工場の約2倍のスピードで生産できるため、人手がかからず効率性が飛躍的に向上する。

一方、紙パックのラインは人や地球にやさしい商品を供給するラインとなっている。紙パック商品の供給を増やすことでプラスチックや化石燃料の削減につながる。さらに紙パックの形状は梱包時のスペースが同容量のPETや瓶よりも少なくなるため、製品配送時のスペースを縮小できCO2を大幅に削減できる利点がある。

同工場の稼働は7人で行う予定。地球にやさしい工場をコンセプトに打ち出しており、太陽光パネルによる発電やCO2の発生が少ない燃料としてLPGを採用。小麦以外の特定7品のアレルゲンの持ち込みを禁止している。

第二工場で生産する商品のブランド名や、味づくりに対しても原点回帰をしたいという想いを込めて同社創業者の名前を冠した「富士屋甚兵衛」としている。シンプルな原料を使うことで食材の味を最大限に生かす配慮を施している。

充填機室
充填機室

使用する原料を可能な限り吟味し、つゆに使うしいたけには最高級である原木栽培のしいたけを使用。工場で直抽出するしいたけは地元大分県産にこだわっている。白だしには国産米を使用した米こうじを使い、従来の鰹節等の動物原料では出せないマイルドで優しいうま味にしている。最大の特徴は塩こうじによる濁りで、これまで販売している白だしにはない品質に仕上げている。

超特選二段仕込しょうゆは、JAS規格商品を大きく上回る高スペックしょうゆで、通常のしょうゆを超えたうま味が特徴。すき焼きわりしたとぽん酢は白だしと同様、しいたけと昆布の合わせだしを使用。加えてぽん酢には大分県産かぼす果汁と大分県佐伯市で生産するブランドレモンのマリンレモン果汁を使っている。

「今回の新商品として9月1日から5アイテムを発売する。来春にかけてさらにアイテムを拡充する計画を進めていく」(富士甚醤油企画部)と今後の商品供給に自信をのぞかせている。

第二工場の詳細は以下の通り。【住所】大分県臼杵市大字末広字黒丸162番1【敷地面積】5886.98㎡【延べ面積】1878.86㎡【構造】S造地上1階建【生産能力】PETの充填能力3000本/時、紙パックラインの充填能力1500本/時。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。