逆光線(コラム)「落とし所」はどこに
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「落とし所」はどこに

特定の人の言動に社会が右往左往するのは珍しいことではないが、トランプ関税発表で全世界が揺れている。かの大統領は朝令暮改が日常茶飯事だから、われわれは今後も一喜一憂を強いられることになるだろう。いずれにせよ、課税率なのか為替レートの見直しなのか最終的な落とし所がどこにあるのかが最大の関心事。

▼落とし所の妙で記憶にあるのは信長の遷都。今川義元を破って数年後に城を清州から小牧に移した。遷都がスムーズにいったのは、小牧より遠隔地に移転すると一旦フェイクニュースを流したからだった。これにより遷都に対する家臣の不評を一掃した。

▼ひるがえって現在のコメ高騰は「もともと足りないのに、あるように装ったから生じた」とコメ卸やコメ生産者が口を揃える。「新米が出荷される秋には」「備蓄米が放出されれば」と有物顔で説明していた方たちは、果たして落とし所を用意しているのだろうか。

▼コメだけではない。青果は勿論すべての食品の値上げが進んでいる。現在の食料自給率をどう考えるべきか、今こそ論じられる時期ではないか。

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