24年冷凍めん生産量 業務用続伸し20億食超 うどん、中華めん牽引

日本冷凍めん協会調べによる2024年(1~12月)の冷凍めん生産量は、20億5299万食、前年比1.4%増だった。業務用(構成比47%)が9億6463万食、7.7%増と高い伸びをみせており、市販用(同53%)の10億8836万食、3.5%減を補った。

品目別では▽うどん11億7689万食(前年比3.5%増)▽日本そば2億463万食(同5.7%増)▽中華めん3億6869万食(同4.7%増)▽パスタ2億3341万食(13.1%増)▽焼きそば6895万食(同12.2%増)▽その他43万食(99.4%減)。

最大ボリュームの「うどん」(構成比57%)は3.5%増。両区分とも伸びているが、業務用は19年度、市販用は20年度にそれぞれ次ぐ食数となった。「中華めん」(構成比18%)は4.7%増。こちらは市販用が10%増で牽引し、業務用も19年度以降で最多と順調。「パスタ」(同11%)は13.1%増と二ケタ伸長。市販用は横ばいだが、業務用が46%増と拡大が顕著だった。「日本そば」(同10%)は5.7%増。業務用が二ケタ増、市販用が二ケタ減と対照的な結果が出た。「焼きそば」は12.2%増と2年連続で二ケタ成長。市販用が32%増と躍進しているが、大手メーカーの新商品やプロモーションの効果とみられる。

年間の工場出荷額は、業務用が363.7億円、前年比17.9%減、市販用が959.4億円、同7.8%増、合計は1323.1億円、0.7%減。

調査は国内で冷凍めんを製造している37社を対象に実施。一部協会の推定値を追加して集計。

冷凍麺生産食数の推移