森永乳業は、牛乳・乳飲料・ヨーグルト・流動食などを製造している神戸工場で新たに主力アイスの「ピノ」「MOW(モウ)」の製造を開始する。投資予定額は約67億円。アイスクリームの市場成長が続くなか、将来に向けて製造能力を拡大する。
同社は25年度、24年度見込比で7%増のアイスクリーム売上を計画している。4月に稼働予定の「モウ」シリーズの製造ラインは、生産能力が既存設備の約1.3倍。5月に稼働予定の「ピノ」シリーズの製造ラインは、既存設備と同等の生産能力で、6粒入りのノベルティ商品を製造する。
06年に開設した神戸工場(兵庫県神戸市灘区摩耶埠頭3番)は、同社の基幹工場の一つとして「マウントレーニア」、「ビヒダスヨーグルト4ポット」「トリプルヨーグルト」などの機能性ヨーグルト、「森永のおいしい牛乳」など主力商品を製造している。
なお、経営基盤強化に向けた生産拠点再編の一環として、これまで「モウ プライム」「ピノ」(ノベルティ)を中心としたアイスクリーム類を製造していた富山工場は25年9月に生産を中止する。
