日本海水は、製塩副産物である蒸留水と苦汁(にがり)を使ったビールの事業化を進めている。海水ビール「910(きゅういちまる)」と名付け、2種類を開発した。
「ヘイジーIPA」は柔らかくクリーミーな口当たりで飲みやすく仕上げた。後味にやや塩味が感じられ、苦味は控えめでホップの爽やかな香りを楽しめるもの。
一方の「セッションIPA」は柑橘系ホップのフルーティーな香りとにがりの苦味が絶妙にマッチしている。
2品とも、糖化工程で自社の製塩工程で作られる蒸留水を使用し、発酵工程では自社製の苦汁をバランスよく添加して味の決め手とした。
昨年9月に讃岐工場の製品を外部企業と協力して製造し、マルシェや道の駅で販売して完売した。
2025年度に坂出市のふるさと納税返礼品に登録予定であるほか、赤穂工場の製品開発と地元での販売を計画している。次のステップとして讃岐工場に製造設備を導入し、本格的な事業化を目指す。
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