5 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2026 / 02 / 07 土曜日
ログイン
English
加工食品塩市場、独自商品で開拓 天日塩でニッチ需要ねらう浜松塩業

塩市場、独自商品で開拓 天日塩でニッチ需要ねらう浜松塩業

塩元売の浜松塩業(静岡県浜松市)は、独自開発の新商品「波の煌(きらめき)SHARKBAY SALT 480g」(オープン価格)を1月13日に発売している。豪州の輸入天日塩を原料に、ニッチな需要を開拓して塩市場の活路を見いだす。

  ◇  ◇

浜松塩業は、1947年の設立から70年以上にわたって塩を中心に販売する卸売業者。イオン交換膜法塩をはじめ、輸入天日塩、特殊製法塩、岩塩、湖塩、塩化カルシウムなど幅広く取り扱う。

オリジナル商品では、2022年1月に「食品加工用・料理用 業務用天日塩 波の煌 10g 紙袋」、同10月に「波の煌S精粒 290g」を発売した。いずれも原料に三井物産が輸入する豪州・シャークベイ塩田の天日塩を使用。ユネスコの世界自然遺産に指定されているシャーク湾近辺の広大な塩田で、太陽光や風など自然の力を主なエネルギーに、2~3年をかけて結晶化させた塩だ。

新社屋の塩製造関連設備
新社屋の塩製造関連設備

天日塩田塩には製造過程で夾雑物の混入が避けられない。今回の新商品は、国内の工場で洗浄から異物除去、粉砕、整粒まで行ったのち、最終加工と品質チェックを兵庫県赤穂の協力工場で実施する。

容量は480gとした。シャークベイ塩ではまだ発売のない普及価格帯の需要を狙う。刀袮雅広取締役事業部長はシャークベイソルトの特徴を「まろやかな塩味」とし、「自社製造で新たな付加価値を創造し、ニッチな需要を開拓する」と意気込みを見せる。パッケージは、店頭で目を引く黒色を基調にデザインした。

浜松塩業は昨年12月に新社屋を竣工し、塩の粉砕から選別、検査、パッケージングまで自社で可能な環境を整えた。製塩企業では採算面で対応が難しい少量ニーズに応える狙い。将来的には設備を増強し、さらなる新商品の開発も視野に入れる。

刀袮取締役は「環境負荷の観点からも天日塩はニーズ拡大が見込まれる。『波の煌』ブランドとして育てていきたい」と展望を語った。

刀袮雅広取締役(右から2人目)と浜松塩業のスタッフ
刀袮雅広取締役(右から2人目)と浜松塩業のスタッフ

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。