15.3 C
Tokyo
13.5 C
Osaka
2025 / 11 / 15 土曜日
English
加工食品調味料・カレー類ケンコーマヨネーズ 市場の課題解決とサステナ軸に 春夏新商品を発売
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ケンコーマヨネーズ 市場の課題解決とサステナ軸に 春夏新商品を発売

ケンコーマヨネーズは2月1日から、春夏向け新商品5品を発売する。食市場の課題解決と食の可能性を広げ未来につなげることを開発テーマとした。

「宮城県産きざみ元茎わかめのドレッシング」(1ℓ)は、食用としては未利用の元茎わかめをアップサイクル。元茎わかめはウニやアワビのえさとなる以外は、未利用部位として廃棄されていた。同社による宮城県産元茎わかめを使った商品はサラダ、総菜に続き3品目。幅広い業態で使いやすいドレッシングとして商品化した。具材感や食感を楽しめるのが特徴。自社のサステナブル方針に基づき食品ロスの削減を目指す。サラダや和え物、麺、丼物などへの利用を想定。居酒屋、回転寿司、カフェ、総菜量販店、学校給食などのユーザーをターゲットにしている。

「薫るトリュフのポテト」(1㎏)は食市場のトリュフブームを背景に、メニューに付加価値を与えたいという要望に応えたもの。高級感のあるトリュフを同社が得意とするポテトと掛け合わせた。

欧州産トリュフのパウダーを使用したほか、ポルチーニ、マッシュルームを加え、味の深みにこだわった。薄切りのじゃがいもを使い、パンやピザ生地などに塗り広げやすい設計に。固形感と手作り感を味わえる。焼成後はより芳醇なきのこの香りを楽しむことができる。ベーカリーやカフェ、ホテル、総菜量販店、ファミレスなどでの利用を見込む。

「FDF Plus春雨サラダしそ風味」(1㎏)は、製造日プラス90日の賞味期間で食品ロス削減を目指した商品。これまで製造日プラス45日の賞味期間だった主力の「春雨サラダしそ風味」をリニューアルした。FDFシリーズでは最長の賞味期間となる。しそ味のノンオイルドレッシングを使用。つるんとした食感の緑豆春雨に、にんじん、きゅうり、きくらげを加え、彩りを豊かにした。

「WABI−DELI」の2品
「WABI−DELI」の2品

昨年2月に立ち上げた和総菜ブランド「WABI-DELI」からは、「仙台麩とじゃがいもの煮物」(450g)と「おからの炊いたん」(450g)を発売。日本各地の食材や食文化に着目し、いずれも和食を楽しみに訪日する外国人観光客の要望に応えた商品だ。

「仙台麩とじゃがいもの煮物」は宮城県の郷土食材である「仙台麩」に着目し、こだわりの野菜と昆布だしで上品な味わいにした。大きくカットされた具材が手作り感を演出する。

「おからの炊いたん」は京都おばんざいの代表。5種の具材入りで、だしの染み込んだ関西風の奥行きある味わいに仕上げた。いずれも冷凍食品で、流水や冷蔵庫での解凍を推奨。ホテル、居酒屋などでの利用を想定している。現在は主に国内ユーザー向けに販売しているが、今後は輸出も進める考えだ。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点