日本気象協会 biz tenki
日配大豆製品豆腐・納豆売場に新風 豆腐...

豆腐・納豆売場に新風 豆腐バーや惣菜、健康系納豆 若年層に浸透、単価アップも

豆腐・納豆業界が秋冬商戦に向けて動きだした。「物価の優等生」は円安や原材料高騰に振り回され、昨年から価格改定を実施。一周した今年も物価高や節約志向の壁が目前に迫り、新たな対応に迫られている。新製品で局面打開を目指すメーカーが多いが、手詰まり感は拭えない。環境変化が厳しい中、オリジナル商品で新製品合戦に参戦している。

メーカー出荷額で約2000億円、末端価格で約3600億円に達する豆腐市場。単価ダウンが共通課題だが、局面打開を目指す各社の販売意欲は大きい。アサヒコ、太子食品工業が展開する「豆腐バー」は、セブン、ローソンなどコンビニのPBも加わり新市場の予感が漂う。プラントベースフードや大豆たんぱく質、ダイエットなど若年層のニーズを網羅。「豆腐離れの救世主」と予想する向きもある。平均単価は170~180円。豆腐1丁の3倍する商品がよく売れている。

タカノフーズが発売している、レンジで簡単調理できる具材入り「ちょい飯」や、レンジ調理で簡単にとうふ鍋ができる相模屋食料の「ひとり鍋」などは、豆腐惣菜のカテゴリーに入る商品だ。若い世代は豆腐の喫食機会が少なくなっており、料理に時短や簡便を求める傾向が根強い。タカノフーズは「若年層に豆腐を身近に感じてもらう商品」に位置付けており、業界も動向を注目している。

市場規模が約2700億円とみられる納豆市場も、値上げ後の新たな対応が求められている。今年4~8月は前年同期比102~103%と堅調だが、豆腐市場と同じように物価高や節約志向の壁は大きい。最大の焦点は高付加価値型の健康系商品だ。

タカノフーズは納豆のタレにキリングループ「プラズマ乳酸菌」を配合して共同開発した、業界初の免疫機能の機能性表示食品「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」を発売。ミツカンは今春から納豆菌K―2株芽胞を含む機能性表示食品「納豆効果 腸内ケア」を発売したが、第2弾として「納豆効果 1日不足分の鉄分」を新発売しており、健康系商品が納豆市場の焦点になってきた。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。