8.6 C
Tokyo
11.1 C
Osaka
2025 / 12 / 25 木曜日
ログイン
English
加工食品健康・機能性食品ニンニクの抗炎症機能を5倍に 27年めどに商品化目指す 備前化成

ニンニクの抗炎症機能を5倍に 27年めどに商品化目指す 備前化成

備前化成は、ニンニクの抗炎症機能成分である「S―アリルシステイン(SAC)」の含有量をさらに高めた食品素材の開発と実用化に向けて、研究をスタートさせた。

これまでの研究で明らかにしている、精神的疲労感(脳内炎症)の軽減効果を足掛かりに、認知機能の改善効果などを解明。一般食品やサプリメントの開発とともに、機能性表示食品の登録につなげる。将来的には、がんや認知症、糖尿病など炎症が引き起こす疾患の抑制を目指す。「ニンニクの可能性で世界中の人の健康に役立てたい」(庄野英樹副社長)。

経済産業省の提案公募型事業「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)」に採択され、岡山県立大学、岡山大学、日本大学などと連携して、2027年3月までの3年間に共同研究を行う。

同社では現在、一般的な生ニンニクの200倍以上を含有する「SACニンニク」粉末を商品化。精神的・身体的疲労感の軽減効果をもつ機能性表示食品として、健康食品市場や一般加工食品分野へ展開を進めている。この加工技術をベースに、濃縮・精製工程を追加した新たな抽出技術により、「SAC」含有量を現在の5倍、生ニンニクの1000倍以上に高め、高い機能性があり、継続的に摂取できる食品を開発。今回新たにヒト試験も採り入れる。

今月1日には、岡山市に研究関係者が集い、第1回推進委員会が開かれた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。