加工食品菓子越後製菓、鏡餅容器でプラスチックの使用量削減 パッケージの有効活用にも取り組み持続可能な環境づくりを推進

越後製菓、鏡餅容器でプラスチックの使用量削減 パッケージの有効活用にも取り組み持続可能な環境づくりを推進

 越後製菓は、鏡餅容器でプラスチックの使用量を削減するなどして持続可能な環境づくりを推進している。

 8月20日、商品説明会に臨んだ星野一郎会長は「プラスチック使用量を削減するという命題に、物流2024年問題の要請も受けて同じ内容量でどのようにコンパクトにできるかという命題を合わせて、強度を落とさずに軽量化に取り組んでいる」と語る。

 大小2つの餅を重ねた鏡餅を象るプラスチック容器は今回、薄肉化。
 強度を向上させることで薄肉化を可能とし、これにより従来容器に比べプラスチック使用量を10%削減。

 「越後の鏡餅 丸餅個装入」(3号・5号・10号・20号・30号)と「越後の鏡餅 切餅個装入」(同)の化粧箱の窓フィルムのプラスチック使用量も大幅に削減。

 窓フィルムを厚さ0.2ミリのA-PETから米菓包材で使用される厚さ0.05ミリのOPPフィルムに変更した。
 A-PETの4分の1まで薄くするとともに、可能な限り窓を小さくすることでプラスチックの使用量を約90%削減。強度は4つの角の紙の芯で担保している。

小型タイプ製品。積上げたときに下の商品も見えるように工夫
小型タイプ製品。積上げたときに下の商品も見えるように工夫

 小型タイプ製品のキャップには再生PET100%の材料を採用し、小型タイプ製品ではトレーの薄肉化も図りプラスチック使用量を約20%削減。

 なお小型タイプ製品を積み上げて陳列する際にはA-PET素材を使用。これにより積み上がった製品だけでなく、その下の製品も見えるようにした。

 パッケージの有効活用にも取り組む。

 従来の取り組みとしては、絵馬飾りを化粧箱に印刷して紙の使用量を削減。今年は大型サイズを減容化。鏡餅を乗せる三方(さんぽう)を組立式に変更し、箱の高さを約30%低減。これにより配送・保管・陳列の効率化を図る。

 「30号はとても小さくなり今までの半分くらいになった気がする。バイヤー様からは“たくさん並べられる”とお喜びの声をいただいている」という。

左から星野一郎会長、ねんドルの岡田ひとみさん、小熊豊太常務取締役
左から星野一郎会長、ねんドルの岡田ひとみさん、小熊豊太常務取締役

 包装餅の前期(3月期)売上高は前々期比6.1%増の98.3億円となった。

 小熊豊太常務取締役は「残暑の長期化と価格改定の影響もありシーズンインの9月から11月は動きが少し鈍かったが年末にそれを取り戻すように好調となった」と振り返る。

 このうち鏡餅の売上高は小型サイズが非常に順調であったことに加え、同業他社が鏡餅を撤退したことで一部の売場が同社に戻り15%増を記録した。

 鏡餅業界で昨年、流通からの受注を10月31日で締め切ることを決めたことについては「非常にスムーズに生産、販売できロスがかなり削減できた」との手応えを得る。

「かわいい鏡もち」シリーズの新作
「かわいい鏡もち」シリーズの新作

 星野会長は、鏡餅の前期売上拡大の牽引役に、ねんドル・岡田ひとみさん監修の「かわいい鏡もち」シリーズを挙げる。

 「前期は岡田ひとみさんのシリーズだけが2ケタ伸長した。9年前は3品合わせて約30万個の売上げだったのが、とうとう185万個になり、今年は200万個になる可能性がある」と期待を寄せる。

 今年の同シリーズは、2025年の干支である「へび(巳)」や招き猫のフィギュアをセットにした。

 ゲストに招かれた岡田さんは「へびは、耳がある動物ではないので難しかったが、蝶ネクタイをしたり帽子をかぶらせたりしてオシャレな感じにした。おいしいお餅だけではなく、鏡餅を飾るという日本の大切な文化を子どもたちに伝えていきたい」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。