三幸製菓 二ケタ増収見込む 牽引役は「雪の宿」と「ぱりんこ」

三幸製菓は今期(9月期)、前年比二ケタ増の増収を見込む。

かりんとうを含む売上高は前期475億円。今期は前年比11%増の530億円の着地見通しで推移する。米菓とかりんとうがともに好調。かりんとうの売上高は今期、25%増の20億円に達する。

米菓では主力ブランドの「雪の宿」と「ぱりんこ」が牽引。

「大豆せんべい」は前身商品「塩味」を「枝豆香る塩味」に差し換えて発売したところ引き合いが強まりブランドの成長に貢献している。

パッケージリニューアルが奏功して販売が上向いているのは「三幸の揚せん」。トレーを抜いたことで、年間約33%のプラスチック使用量削減を実現。また、縦に開封して取り出しやすいようにした。

「トレーを抜いて単にスリム化するのではなく、魅力が伝わるようなパッケージ包装とするため、設備を入れ替えいろいろ工夫しながらかなり苦労したが、そのかいあって好転している」(同社)。

加えて「三幸の揚せん」では、フードロス削減のため、包材をプラスチックからアルミに変更し、賞味期限の延長・年月表示化を実現した。