マルエツは3月上旬に埼玉県草加市で同社初のデリカ製造工場「草加デリカセンター」(延床面積1万2千205㎡)の稼働を開始した。運営は100%子会社のマルエツフレッシュフーズ。マルエツ全304店(2月末時点)のほか、カスミとマックスバリュ関東のほぼ全店、合計500店超に惣菜を供給する。センターの開発商品向け新ブランドも始動し、デリカ強化を加速した。
マルエツは、2023年度に始まる3か年の中期経営計画で、「商品の改革」を戦略の軸に据え、オリジナル商品の開発や品揃えの拡充に取り組んでいる。草加デリカセンターの設置はその一環。
このほど、センターの稼働に合わせて、オリジナル開発商品の専用ブランドを二つ始動した。
おかずなどの惣菜商品のブランド「うまごころ」から、3月7日に「自社製出汁と3種醤油の鶏唐揚げ」を発売した。
旨味成分が多く上品な味わいの氷温熟成鰹節と、甘みが特徴でスッキリした味わいの道南昆布の出汁2種類をブレンドし、特級濃口醤油・たまり醤油・こくみ醤油の3種をブレンドした醤油で、コクのある調味液を独自に開発。センターでは下味処理まで行い、店舗で揚げて店頭に並べる。
マルエツ、マルエツプチ、リンコスの全店で販売する。100g当たり税別208円。
もう一つのブランド「まいごころ」は、おにぎりや巻き寿司など米飯商品用で、新商品の開発を進めている。
U.S.M.Hグループでは、1987年設立のローズコーポレーション(茨城県かすみがうら市)がカスミに惣菜を供給している。グループのデリカセンターは二つとなった。