ブロッコリーが「指定野菜」に

消費量が多く、国民生活上の重要性が高い野菜を国は「指定野菜」と位置付けており、これまでに14品目の野菜が指定されている。その指定野菜に26年度からブロッコリーが追加されることになった。ジャガイモ以来、実に半世紀ぶりの追加となる。

▼指定野菜に追加されるだけあって、ブロッコリーの需要は高まっている。農水省によると、12年から22年までの過去10年間の野菜出荷量は人口減少や輸入量の増加により3・7%減少しているが、ブロッコリー単体では28・2%も増加している。

▼近年のブロッコリー人気は、健康志向の高まりが影響していると見られる。ブロッコリーにはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれている。さっと茹でるだけで、おいしく食べられるのもありがたい。茹でたブロッコリーはマヨネーズとよく合う。

▼指定野菜を毎年作る規模の大きな産地は「指定産地」に定められていて、出荷価格が一定以下に下落した場合は、補給金が交付される制度もある。指定野菜になることで生産量が増加し、将来的には価格が下がっていくことも期待できそうだ。