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逆光線(コラム)インバウンドとアウトバウンド

インバウンドとアウトバウンド

胃袋産業と言われる食品界。胃袋の総量は変わらないので、外食が回復すれば、内食は減少する。様々なモノゴトは表裏一体なのだと思う。

▼円とドルもその一つ。今、日本はインバウンドに沸き、訪日外客数は23年10月にコロナ後初めて19年同月比を超えた。理由の一つは円安で、日本の物価が安いからだ。ある外食チェーントップは、外国人に人気の神戸牛を使用してメニュー単価を上げる。5千円など外国人には安いとの認識だ。もっと価値と単価を上げたいところだが、日本人が価格に付いてこられなくなると嘆く。

▼一方、アウトバウンドの回復が遅い。機内食事業を展開する企業は、5月のコロナ5類移行後、大きな回復を期待したものの想定を下回った。この理由も円安が挙がる。11月の出国日本人数は19年同月比でまだ62.5%だ。

▼日銀はこのほど、現在の大規模金融緩和策の維持を決めた。様々な表も裏の事象も、清濁併せのんだ上での決定なのだろう。間もなく迎える24年は、物価上昇と賃金上昇が中小零細まで浸透している社会であってほしい。

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