「マギー」の食物アレルギー対応レシピ ネスレ日本と日本ハムが共同開発 

ネスレ日本は、「マギー」の食物アレルゲン対応製品を使用したレシピを日本ハムと共同開発した。

ネスレ日本は食物アレルゲン対応製品の販路拡大と食物アレルゲン対応の対外アピールが目的。一方、日本ハムは同社運営の食物アレルギーケア・総合プラットホーム「Table for All」の提案強化が狙い。「Table for All」ではアレルゲン対応の「マギー」の業務用サイズも販売される。

12月12日、取材に応じたネスレ日本の木村麻子サプライビジネス事業本部食品&原料事業部マーケティング部長は「これまでもアレルゲン対応の業務用商品の販売はしていたが、一般の店舗ではお取り扱いが難しく、どこで売っているのかというお問い合わせを数多くいただいていた。今回の協業により、食物アレルゲン対応でお悩みの方に製品を届けやすくなった」と笑顔を見せる。

コラボによるクリスマスメニューとアレルゲン対応の「マギー」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
コラボによるクリスマスメニューとアレルゲン対応の「マギー」

日本ハムは、レシピの充実や取り扱い商品の拡大により消費者のニーズに応えていく。同社は1996年から食物アレルギー対応食品の研究開発をし、2022年に食品業界初となる食物アレルギーの総合プラットホーム「Table for All」のサイトを立ち上げた。

日本ハムの高崎賢司グループ戦略推進事業部新規事業推進部長は「サイトを運営するなかで『食物アレルギー対応食品は売っているお店が少なく、何件もはしごして買わないといけない』『アレルギー対応の洋食メニューを作るのが大変』というお悩みが多く寄せられた。これらの当社だけでは対応するのが難しい問題を解決すべく、今回の協業に至った」と説明する。

ネスレ日本の木村部長は「食物アレルギーをお持ちの方は乳や卵、小麦を含むことが多い洋食のレシピを楽しむのが難しかった。今回のレシピ開発で、洋食であってもたくさんの方に楽しんでいただける。日本ハムさまとは今後も共通の社会課題として一緒に取り組んでいきたい」と語る。