12.1 C
Tokyo
10 C
Osaka
2025 / 12 / 21 日曜日
ログイン
English
飲料系飲料「コスタコーヒー」旗艦店の開業で進化するペットボトルコーヒー マルチプラットフォームを強みに“アップリフト”訴求

「コスタコーヒー」旗艦店の開業で進化するペットボトルコーヒー マルチプラットフォームを強みに“アップリフト”訴求

 コカ・コーラシステムは「コスタコーヒー」のペットボトル(PET)コーヒーなどの飲料で、新たに“アップリフト(気持ちを高めさせる)”のコンセプトを掲げトータルコーヒーブランドとしてアピールしていく。

 「コスタコーヒー」の旗艦店がこのほど開業したことに伴う動きとなる。

 旗艦店開業により、業務用(PTS・Express)・消費財(飲料・家庭用嗜好品)にカフェスタイル(リテール店舗)が加わり、日本における「コスタコーヒー」のマルチプラットフォームが整備されたことになる。

 ブランド認知度は日本の全ユーザーで約83%、ターゲットである30代から50代の男女では約87%に達する。

日本コカ・コーラのコスタディビジョンシニアマーケティングディレクターの成岡誠氏
日本コカ・コーラのコスタディビジョンシニアマーケティングディレクターの成岡誠氏

 飲料の今後の展開について、10月3日取材に応じた日本コカ・コーラの成岡誠コスタディビジョンシニアマーケティングディレクターは「旗艦店を基点に『コスタコーヒー』とはどんなコーヒーで、どんなブランドなのかを広めていき、そこで広まった価値を他のプラットフォームでも活用していきたい」と語る。

 来年はアップリフティングのコンセプトをマルチプラットフォームで展開していく。

 「『コスタコーヒー』ブランドの全活動をアップリフトのコンセプトに合わせていく。商品開発についてもカフェとも連動して『コスタコーヒー』として統一感を持たせてやっていきたい」と述べる。

 飲料は順調に成長。

 「今年4月にレギュラーコーヒーや紙パックのリキッドコーヒー、濃縮などの『ホームカフェ』シリーズを始めたことで、PETを含めたトータルコーヒーのブランドとして認知していただけている」と振り返る。

 飲料ではPETの「フラットホワイト」を柱に位置付ける。

 「フラットホワイトは、カフェ(リテール店舗)でも主力のメニューのため、カフェの売れ筋と飲料の売れ筋が揃って成長していけると相乗効果も期待できる」と期待を寄せる。

 9月11日には新商品「ヘーゼルナッツラテ」を発売しラテ系の品揃えを強化した。

 ブランド全体では、マルチプラットフォームが整備されたことで、巣ごもりや外出機会の増加などの環境の変化に柔軟に対応していく。

 「消費者の生活スタイルや社会のトレンドも、アフターコロナで戻る部分と変わる部分が生まれる。その両方を取り入れていき強みであるマルチプラットフォームというラインアップを活かしてトータルコーヒーのブランドとして成長していく」との考えを明らかにする。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。