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2025 / 11 / 11 火曜日
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小売CVSセブン‐イレブン、おにぎり初の「食後血糖値の上昇をおだやかにする」 機能性表示食品が登場 開発の背景とねらいは?
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

セブン‐イレブン、おにぎり初の「食後血糖値の上昇をおだやかにする」 機能性表示食品が登場 開発の背景とねらいは?

 セブン‐イレブン・ジャパンは、おにぎり初の機能性表示食品の発売に漕ぎ着けた。

 開発されたのは「もち麦もっちり!梅こんぶおむすび」(税別130円)と「もち麦もっちり!ごま鮭おむすび」(税別150円)の2品。

 2品とも「食後血糖値の上昇をおだやかにする」のヘルスクレームをパッケージにあしらい、9月19日から発売されている。

 来店客数の増加が狙い。

 9月20日発表した青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は「健康的な商品を取り扱うことで客数の改善につなげたい」と語る。

 開発にあたっては、食事での“摂りすぎない健康”から“プラスの健康”への健康意識の変化が背景にある。

 1万人を対象に6月に実施された外部調査データを引き「(普段の食事で好んで選んでいるものとは?の設問に)栄養バランスが良い、食物繊維豊富、たんぱく質豊富が上位に入る。一昔前は、塩分・脂肪・カロリー・糖分控えめやオフが健康キーワードだったが、今は少しずつ意識が変化している」と指摘する。

セブン‐イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長
セブン‐イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長

 開発にあたっては、既存商品「もち麦もっちり!おむすび」シリーズで使用している、食物繊維が豊富なもち麦に含まれる栄養素のβ‐グルカンに着目した。

 もち麦の種類変更と使用量の増加によってβ‐グルカンの含有量を1.4倍に増やして機能性表示食品としてのリニューアルを実現した。

 「製造のブレが生じないようにするという新たなチャレンジの部分もあった。“果たしておにぎりで機能性まで求められるのか”というようなことも社内で議論した。販売状況を踏まえて今後拡大していくか、もしくは違う商品で別のトライをするか見極めていきたい」と述べる。

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