7.6 C
Tokyo
9.2 C
Osaka
2025 / 12 / 13 土曜日
ログイン
English
加工食品菓子回復基調のど飴市場でロッテの「のど飴」が市場を上回る伸び 勢い加速へ今秋に「ポケモンりんごのど飴」

回復基調のど飴市場でロッテの「のど飴」が市場を上回る伸び 勢い加速へ今秋に「ポケモンりんごのど飴」

 ロッテは10月、好調の「のど飴」ブランドから新商品「ポケモンりんごのど飴」を発売して勢いを加速させる。

 若年層をターゲットに間口(ユーザー数)拡大を図るのが狙い。

 7月5日発表したマーケティング本部ブランド戦略部チューイング企画課の福田貴司氏は「昨年9月のリニューアルで素材訴求して商品力が上がった『のど飴』だが、ユーザーの高齢化が進んでしまい、若年層の取り込みができていないのが課題」と語る。

 この課題解決を図るべく着目したのが「ポケモン」。

 「単に『ポケモン』を起用するのではなく、『のど飴』ブランドとの親和性を考え、数あるコンテンツの中から『ポケモン』を活用して“人のつながり大事にした家族にぴったりののど飴”ということで商品を準備していく」。

 「ポケモンりんごのど飴」は、手に取りたくなるデザイン・親子で楽しめるやさしい味わい・素材の配合――の3つが特徴。

 デザインは、外装(袋)で全4種、個包装で全18種類を用意。国産カリンエキス、13種のハーブエキス、りんご果汁をブレンドして、ほどよい清涼感とやさしいりんご味に仕立てられている。
 のど飴市場は人流回復に伴い回復傾向にある。昨年はコロナ前の2019年売上規模を10%程度上回ったと推定される。

 「昨年に比べて今年は新規購入者が増えてきており、今年はのど飴流入の最大のチャンスの年になる」との見方を示す。

 ロッテの「のど飴」は市場を上回る伸びをみせ、これには昨年9月に実施したリニューアル発売が功を奏した。

 「のど飴の購入重視点に “リフレッシュできる”といったことがある中で、“カリンへの想い・素材の魅力”を味わえる『のど飴』へとリポジショニングしたことが奏功した」と語る。
 引き続き既存品では素材の魅力をブランドとして発信して定番化を促進していく。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。