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流通・飲食小売冷凍食品ストック型からセレクト型への進化に挑む イオンリテール「@FROZEN」出店の加速し品揃え拡充 旅するスイーツ初導入

冷凍食品ストック型からセレクト型への進化に挑む イオンリテール「@FROZEN」出店の加速し品揃え拡充 旅するスイーツ初導入

品揃え拡充 「旅するスイーツ」初導入

イオンリテールは、冷凍食品専門店「@FROZEN」の出店を加速させるとともに品揃えも拡充する。注目は「ディナー」と「スイーツ」の強化。新たな食シーンを提案し、市場を開拓していく。

8月10日、イオンスタイルレイクタウン(埼玉県越谷市)に3店目がオープン。373㎡(113坪)の売場に「有名レストラン」や「ご当地スイーツ」など独自色ある約1千200品目を並べる。近接する通常店舗の冷凍食品800品目と合わせた2千品目は過去最多。主に共働き世帯・単身世帯・シニア世帯らの需要を取り込む。

「@FROZEN」は23年度内に5店舗を出店する計画。7月にイオンスタイル横浜瀬谷、8月に同レイクタウン、11月にイオン与野、イオンスタイル品川シーサイド、来年2月に同新百合ヶ丘を予定。

このほどイオンスタイルレイクタウンで記者会見と内覧会を開き、浜口好博取締役専務執行役員商品担当、西野克執行役員MD改革本部長らが出席した。

出店の背景には冷凍食品の市場拡大にあわせ、生活者においしさの価値が浸透してきたことがある。浜口取締役専務執行役員は「日常使いだけでなく、本格的な有名店の味や世界各国のメニューなど特別な日を演出する豊富な品揃えを通し、冷凍食品の消費行動を『ストック型』から『セレクト型』へ変えていきたい」と説明。

また「@FROZEN」のコンセプトについて、西野執行役員は「通常の冷凍食品売場と一部商品は重なるが、従来とは提供価値を変えるべく、品揃えの幅と奥行きを充実させている。1号店(イオンスタイル新浦安MONA)では一定の固定客を獲得し、新たなマーケットを開拓できた」。

サイネージで華やかな食卓を提案
サイネージで華やかな食卓を提案

イオンスタイルレイクタウン「@FROZEN」は新規導入約500品目を含む1千200品目をラインアップ。新規の注目は、本格的なレストランの味を家庭で手軽に楽しめる「ご褒美フルコース」。前菜・スープ・パスタ料理・メーン料理・デザートの全24種類から選択でき、自由な組み合わせで非日常のフルコースを約5~6千円で用意できる。「牛タンシチューとカルボナーラのコース」が税込5千782円、「定番ボロネーゼと鶏肉のフリカッセのコース」が同5千28円など。単品でも購入可能。

全国各地の人気スイーツ約300品目を集めた「旅する@FROZEN」も初導入。8エリアのバイヤーが厳選した銘菓などを北海道、東北、関東、北陸信越、東海、近畿、中四国、九州・沖縄ごとにケースで展開する。「冷凍食品だからこそ全国各地で人気になっているおいしさを届けられる」(同社)。また、ロック・フィールドの「RFFF(ルフフフ)」、イオンならではの「トップバリュ」やフランス発「Picard(ピカール)」などのブランドも品揃え。韓国グルメやピザのコーナーも充実させた。

全国からスイーツ約300品集結
全国からスイーツ約300品集結

一方、売場にデジタルサイネージを多数導入したこともポイント。おすすめ商品の紹介に加え、イメージ映像などで華やかな食シーンも提案する。オープン時は「ご褒美フルコース」「真夏のアイスまつり」などをテーマに放映。同社は「『@FROZEN』専用のMD計画を導入して季節感と催事性の提案を強化する。動きが少ない旧来の冷凍食品売場から脱却し、買い物しながら『楽しく』『ワクワク感』を体感できるように進化させていく」。

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