11.3 C
Tokyo
9.9 C
Osaka
2025 / 12 / 22 月曜日
ログイン
English
加工食品ふりかけふりかけを“万能調味料”に お茶漬けは若年層へ 大森屋

ふりかけを“万能調味料”に お茶漬けは若年層へ 大森屋

大森屋は8月に万能調味料としてのふりかけ4品、若年層を意識したお茶漬け3品の新シリーズを発売。味付海苔のヒット商品『バリバリ職人』シリーズには第7弾となる「和風だし味」を投入する。

ふりかけ『ザク食感の変』(バジルナッツ、ガーリックペッパー、アーモンド醤油、旨辛エビ)は商品名通り、ナッツ類やフライドガーリックなどで食感を強めるとともに、オリーブ油やブラックペッパーなどを使い洋風のアクセントを加えた。肉・魚料理からパスタ、サラダまで、ふりかけの用途を広げる狙いだ。

瓶など万能調味料の市場が広がっているのを受け、ふりかけ売場でも“万能ふりかけ”を定着させる。「かけるだけでレパートリーが広がる“タイパ”だけでなく、常温保存でスペースをとらない“スペパ”も訴求したい」(営業企画部)としている。

卸の展示会では手巻き寿司にトッピングし試食提供したところ、簡単に“味変”ができると評判だった。今後、WEBサイトに特設ページを開き、インスタグラマーが考案したメニューを紹介する。各30g、標準小売価格(税抜き以下同)220円。

『おだしで食べるわかめのお茶漬け』(昆布だし、かつおだし、韓国風だし)は、20~30代の掘り起こしを目指した新シリーズ。ヘルシー感の強いわかめを使い、若い女性を意識したパッケージに仕上げた。朝食や夜食の“小腹満たし”を狙う。昆布8袋、かつお・韓国風6袋入り、200円。

累計の売上高が60億円を超えた『バリバリ職人』。今回はかつおや昆布のエキスを配合し、だしを効かせた。1枚1kcalは従来通り。キャラクターの「八味月バリ之助」が和服を着て和風イメージを演出する。30枚入り、420円。

  ◇  ◇

稲野達郎社長(大森屋)
稲野達郎社長(大森屋)

稲野達郎社長は新製品と、同社の近況について次の通り話した。

海苔の生産が50億枚を切り原料が高騰する厳しい状況の中、当社も値上げを行った。その後の動きがどうなるのか予想しにくいが、目標に向かって邁進したい。

今回、新たに3つのカテゴリーの商品を発売し、今期から来期へ売上・利益の確保を図る。原料高騰の中でいかに付加価値をつけて売るか、営業は日々厳しい商談をしている。

製造や管理も利益確保に苦心しており、厳しい台所事情ではあるが7月からベースアップを行う。従業員のモチベーションアップを高め、数字でもきちんと結果を残していきたい。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。