コカ・コーラシステムは、エナジードリンクブランド「リアルゴールド」で漫画「キン肉マン」とのコラボ第2弾を実施して細分化するエナジードリンク市場の2つの領域に攻め入る。
2つの領域とは、ビタミンCなど栄養成分の配合を訴求する炭酸飲料と近しく、エナジードリンクの中では比較的値ごろ感のある領域となる。
7月24日取材に応じた日本コカ・コーラの岩崎亜依子マーケティング本部スパークリングフレーバーズカテゴリー事業本部ブランドマネジャーは「(値ごろ感のある領域の)200ml以下をカジュアルエナジー、201ml以上をスパークリングエナジーと呼び、今年、『リアルゴールド』ではこの2つの領域をメインに強化していく」と語る。
この考えのもと、「キン肉マン」とのコラボを実施。3月には缶(190ml)とPET(430ml・490ml)で第1弾のコラボ商品を販売したところ、ともに好評を博したという。
中でも「主力の缶は自販機での販売が非常によく3-6月末までの累計3ヵ月で前年同期比二桁増の販売数量を記録した。コラボにより新規ユーザーにもアプローチできた」と振り返る。
7月24日に開始した第2弾では“応援”の要素を加えた。
「ここ一番という時に誰かから応援されると“少し頑張ろう”といった気持ちになることもある」との見方が背景にある。
コンセプトには「キミのゆずれない戦い 応援缶・ボトル」を掲げる。
「他人はともあれ、自分が譲れないこだわりみたいなところに軸足を置いた。飲用者の背中を押していけるように『キン肉マン』各キャラクターの熱い思いをパッケージに込めた」という。
190ml缶は、ここ一番のときに背中を押してくれる表情とセリフをデザイン。
490mlPETは“戦いの中での友情”を表現した人気のタッグを採用し、異なるデザインの2品を並べると1つのメッセージが完成する工夫も加えられている。
第2弾の発売に伴い、「リアルゴールド」公式ツイッターアカウントで“他人からしたらどっちでもいいが、自分にとってはゆずれないもの”をお題にしたプレゼントキャンペーンを実施している。
「リアルゴールド」ブランドは昨年、“楽しく生きるためのエナジー”として刷新した。
細分化するエナジードリンク市場で高単価な“ブースト”と呼ばれるセグメントには、X JAPANのYOSHIKIさんと開発した「リアルゴールド X」 と「リアルゴールド Y」を昨年5月から展開している。