植物性飲料の製造にも好適な最新技術アピール 「持続可能な食品の未来へ」をテーマにFOOMA出展 日本テトラパック

 日本テトラパックは、6月6日から9日まで開催された「FOOMA JAPAN 2023 」に出展し豆乳・植物性飲料の製造にも好適な最新技術などをアピールした。

 出展ブースでは「持続可能な食品の未来へ」をテーマに、テトラパックが提供するパッケージや食品加工処理、メンテナンスなどのサービスソリューションを紹介。

 その中で、プロセッシングの提案としては、オーツミルクの加工フローを一例に挙げ、原料ハンドリングから抽出・調合・超高温瞬間殺菌(UHT)・洗浄・充填・梱包までの製造の全工程で環境負荷低減やコスト低減につながる効率化の取り組みを紹介した。

 この中で、省人化につがる提案としてはパウダーの搬送システムがある。

 取材に応じた日本テトラパックの伊藤昌晃プロセッシング事業部キーコンポーネントセールス部セールスエンジニアは「乳業メーカー様の粉乳類を中心に、パウダーの受け入れからタンクまでの搬送を全て配管内の圧送で自動化することを提案している。この自動化により省人化・省力化を進め、作業環境も改善される」と説明する。

 節水に寄与するものとしては、三次元タンク洗浄器「TJ40G」を推奨する。「洗浄範囲が広く、より少ない水の量で高精度に洗浄できる。電気代を加味しても、環境負荷低減とコストメリットが出せる」と胸を張る。

 また、現在提案しているのが高い溶解能力を備えた粉体溶解ミキサー「テトラパック® ハイシェアミキサー」となる。
 これは、せん断力を伴う高い溶解能力が特徴で、液体・粉体や油脂原料等のさまざまな原材料の添加が可能で、なめらかに乳化する。
 一般的なミキサーに比べて粉体の溶解時間を3分の1に短縮。電気代やユーティリティコストの大幅な削減に寄与する。

 せん断力は強度の調整が可能で、これにより製品に適した柔軟な製造に対応。粉体溶解したものにせん断力を加えて溶解を促進して乳化・均質化を図っていく。

 消費拡大し続ける豆乳・植物性飲料市場に向けても「テトラパック® ハイシェアミキサー」にペースト状のアーモンドなどのナッツや穀物を入れて溶解し、原材料を穏やかに加熱冷却することで、従来のチーズ・アイス・ヨーグルトといったアプリケーションに留まらない植物性飲料という新たなアプリケーションへの対応を可能としている。