13.9 C
Tokyo
13.1 C
Osaka
2025 / 11 / 01 土曜日
English
飲料系飲料サントリー「伊右衛門 濃い味」機能性表示食品化で大幅増 勢い加速へパッケージ刷新 緑茶飲料で傍流になりつつある消費者の嗜好に着目
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

サントリー「伊右衛門 濃い味」機能性表示食品化で大幅増 勢い加速へパッケージ刷新 緑茶飲料で傍流になりつつある消費者の嗜好に着目

 サントリー食品インターナショナルは昨年、「伊右衛門 濃い味」を“内臓脂肪を減らす”という具体的なヘルスクレームを掲げた機能性表示食品へと刷新したところ大幅増を記録した。

 今年は濃い系緑茶飲料の消費者の嗜好に着目してパッケージに磨きをかけ勢いを加速させる。
 「伊右衛門」ブランドの中で今年、「濃い味」を基幹アイテムの「伊右衛門」本体(緑茶)と並ぶ注力アイテムに位置付ける。

 取材に応じた三宅幸SBFジャパンブランド開発事業部課長は「今年は現在も絶好調の『濃い味』をしっかり伸ばしながら、厳しい市場の中で『伊右衛門』本体(緑茶)がなんとか踏みとどまることでブランドの成長を図っていきたい」と語る。

 この考えのもと、「濃い味」を強化すべくパッケージを刷新して2月7日から発売している。

 パッケージは、濃い系緑茶飲料に求められる消費者の嗜好を反映させて、上部に「寛政二年創業 京都福寿園」の文字をあしらい大きく刷新した。

 「昨年の大幅増に大きく貢献した機能性表示食品化は1つのきっかけではあるものの、“機能性表示食品だから飲まれているのではない”というのが我々の見解。緑茶飲料の主流になっている飲みやすいドリンカビリティのお茶ではなく、苦味・渋味がしっかり味わえるお茶が『濃い味』のお客様のニーズと捉えたときに『寛政二年創業 京都福寿園』の言葉が物凄く価値になると考えた」と説明する。

 緑茶飲料の市場見通しとしては今年も引き続き濃い系緑茶が牽引していくとみている。

 「お客様の嗜好や機能への期待でいうと濃い系に少し流れている。ただし緑茶飲料トータルの数は大きく変わらず、昨年は濃い系が牽引したことで市場は微増で着地できた。現在、市場全体で濃い系が占める割合は2割程度。我々の見立てでは上限は3割で、3割までは開拓余地がある」との見方を示す。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点