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石油由来のペットボトル 飲用後にゴミとせず再活用する水平リサイクルが最重要課題 全清飲・井辻秀剛会長が語る

 全国清涼飲料連合会(全清飲)の井辻秀剛会長(北陸コカ・コーラボトリング社長)は6月1日、都内で新会長就任会見に臨み、最重要課題に飲み終わった後のペットボトル(PET)を再びPETにする水平リサイクル「ボトルtoボトル」を挙げる。

 「ナフサなど様々な資源の問題が議論される中、今こそボトルtoボトルを進めていく。石油由来のPETをゴミにするのではなく再びPETへとリサイクルさせていくことが非常に重要で喫緊の課題」と井辻会長は捉えている。

 ボトルtoボトル比率は現在、37.7%(2024年度、出典:PETボトルリサイクル推進協議会)。これを2030年までに50%へ引き上げていく目標を全清飲では掲げている。

 目標達成に向けて「消費者の皆さんに(飲み終わった後のPETは)ゴミではなく資源だということをご理解いただけるように啓発しながら、できることから水平リサイクルをしっかり進めていきたい」と意欲を示す。

 ボトルtoボトル推進の観点からも、自販機や自販機オペレーションの理解促進に重きを置く。

 「自販機そのものが資源循環の1つのプロセスであり非常な重要なチャネルであることを、まだまだ消費者の皆さまにお伝えし切れていない。(自販機のオペレーターは)リサイクルボックスの空容器を一生懸命回収している。こういうことを真面目にやっている業界であることを多くの方に知っていただけるような活動が全清飲としても必要」との見方を示す。

 原料の持続的な調達にも気にかける。

 「特に茶葉に関しては、飲料業界では国産茶葉を優先して使ってきており、今後も農家さまが茶葉を栽培して飲料メーカーに提供していきたいと思っていただける取り組みも必要だと考えている」と語る。

全清飲の井辻秀剛会長(北陸コカ・コーラボトリング社長)
全清飲の井辻秀剛会長(北陸コカ・コーラボトリング社長)

 井辻会長は、1961年、兵庫県神戸市生まれ、大阪育ち。大学卒業後、1984年にプロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(現 P&Gジャパン)へ入社。
以降、日本コカ・コーラ(1995年入社)、コカ・コーラカスタマーマーケティング(2007年社長就任)を経て、2019年に現職の北陸コカ・コーラボトリング社長に就任。全清飲会長には2026年5月26日に就任した。全清飲会長の任期は2年間。

 これまでのP&Gやコカ・コーラで学んできたことの1つに優先順位を挙げる。

 「戦略という言葉は日本人には分かりづらい漢字だと思う。私は戦略を優先順位という言葉に置き換えて話すようにしており、優先順位で一番大事なのは何をするかではなく、何をやめるかだと思っている。このことをP&Gでもコカ・コーラでも学んできた」と振り返る。

 リーダーの一番の役割は、新しいことを始めることよりも、既に行っていることを見直してやめていくことを決断することにあると捉えている。

 「2年間でできることは限られている。業界として考え直さないといけないことがあるのであれば、それを見つけて話をしていきたい」と力を込める。

 座右の銘は、知行合一(ちこうごういつ)。「知っているということは、行って初めて『知っている』と言えると思ってずっと仕事をしてきた。今後もこのことを意識していきたい」と述べる。

 趣味は、はしご酒・サッカー・読書。

 「大阪育ちで、はしご酒が大好き。5,6軒回り、いろいろなものを食べ歩く。週末は草サッカーを楽しんでいる。読書は、小説を全く読めず、いろいろなビジネス書を読んでいる。日本コカ・コーラ時代には外国の方と仕事をする機会が多く、一緒に飲みに行くと(外国の方は)いろいろなことを知っており、自らの教養のなさを痛感した。以降、できるだけいろいろな本を読むようにしている」と笑みを浮かべる。

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