11.1 C
Tokyo
12.4 C
Osaka
2026 / 02 / 16 月曜日
ログイン
English
飲料系飲料「アーモンド効果」のおすすめ大作戦 「購入理由が明確にイメージできていない」ライトユーザーを開拓

「アーモンド効果」のおすすめ大作戦 「購入理由が明確にイメージできていない」ライトユーザーを開拓

江崎グリコは今年、アーモンドミルクのトップブランド「アーモンド効果」で“推奨”をテーマに掲げ、家族・知人らに「アーモンド効果」を薦めることを促す“おすすめ大作戦”を実施している。

対象商品は200ml全般。目的はライトユーザーの獲得にある。

アーモンドミルク市場は2022年、金額・数量とも横ばいになったと推定される。この中で市場の9割強のシェアを握る「アーモンド効果」は、伸びが鈍化したものの堅調に着地したという。

江崎グリコ健康事業マーケティング部の増田秀人氏
江崎グリコ健康事業マーケティング部の増田秀人氏

伸びが鈍化した理由について、取材に応じた江崎グリコ健康事業マーケティング部の増田秀人氏は「あらゆる物の値段が上がっている中で、比較的、高い価格帯にあるアーモンドミルクの購入者人数が減ってきてしまった。特にライトユーザーが抜け落ちてしまった」と語る。

昨年は、価格コンシャスの動きに加えて、乳酸菌飲料やアーモンドミルク以外の植物性飲料へのユーザー流出もみられたという。これらの動きを受け、今年は価値訴求を強化して再活性化を図っていく。

その際、着目したのが“推奨”。

「アーモンドミルクへの流入経路を調べてみると、親や友達といった自分が信頼できる第三者から勧められて試される方のボリュームが増えていることが判明した。その後のリピートにもつながっていることもみえてきた」と着目の理由を説明する。

なぜ薦められるとトライアルに結びつくのか――。

これには、依然、アーモンドミルクの理解がさほど浸透していないことが背景にあるという。

「“アーモンドミルクを知っているけど買ったことのない人”を分析すると“飲んでみようと思うハッキリとした目的が分かっていない”といったところが一番大きく 、そのために身近な方からの推奨が響くのだと思われる」との見方を示す。

おすすめ大作戦は春先から展開。

4月の新生活、母の日という贈答機会に向けてツイッターのオープンキャンペーンを実施している。「当選すると、当事者に加えて、当事者の信頼する人や大切な人に商品が贈られる企画で、母の日以降も父の日も実施していく」。

推奨が起こりうる場所として、スポーツジムやエステ施設でのサンプリングも実施している。

「健康や美容への関心の高いターゲットが集まるコミュニティの中で、会話をしながら『アーモンド効果』を体験していただくことで広がりつつあることから、それをさらに加速させたい」と述べる。

松島花さんと滝藤賢一さんを起用した新TVCM「効果をカラダに。妻のおすすめ」編
松島花さんと滝藤賢一さんを起用した新TVCM「効果をカラダに。妻のおすすめ」編

松島花さんと滝藤賢一さんを起用した新TVCM「効果をカラダに。妻のおすすめ」編の内容も“推奨”をメインに据える。

「4月26日に放映開始し、放送前との比較で検索者数が約1.5倍に急増した。CMは年間通じて投下していくが、需要が高まるタイミングに山場をつくりメリハリをつけながら投下していく」。

アイテム別では、昨年好調となった「3種のナッツ」に最注力していく。

その理由については「アーモンドミルク全般で乳酸菌飲料などへの流出がみられた一方で、『3種のナッツ』は逆に、野菜飲料や果実飲料からの流入がみられた。“自分に必要な栄養が摂れる”といったイメージで支持されている」と説明する。

容量は、ライトユーザーのトライアル獲得を目的にしていることから「3種のナッツ」を中心に位置づけ200mlに注力していく。

1Lは昨年、価格コンシャスの高まりが痛手となり足踏み状態となった。

今年は、2月に実施された価格改定でさらなる厳しい環境に置かれることが予想される中、売上の構成比の半分以上を占めるヘビーユーザーの人数は減っていないため、ヘビーユーザーの飲用量拡大につなげるべくポイント還元施策や朝食キャンペーンなどを展開して需要喚起に取り組んでいる。

業務用の「For Barista and Chef」では「採用が広がっており、今後はカフェとのコラボをさらに強化していく」。
アーモンドミルク市場については「昨年よりも伸びるとみている。世の中がアフターコロナに向かい、外出機会の増加に伴い消費も促進されるとみている」と語る。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。