8.5 C
Tokyo
15.1 C
Osaka
2025 / 12 / 20 土曜日
ログイン
English
流通・飲食外食「外食復活の年に」 価格転嫁と人手不足が課題 日本フードサービス協会・近藤会長

「外食復活の年に」 価格転嫁と人手不足が課題 日本フードサービス協会・近藤会長

日本フードサービス協会(JF)は5月16日、オークラ東京で通常総会を開催した。総会後の記念パーティーには会員企業のトップやメーカー関係者をはじめ、関連省庁の幹部、多数の政治家が駆け付け、コロナ禍からの本格回復が期待される外食産業の発展に期待を込めた。

近藤正樹会長のあいさつ

外食産業はコロナ禍で9兆円の市場を消失し、大きな打撃を受けた。ようやくコロナの出口が見え、外食店にも賑わいが戻ってきた。コロナ禍で外食の機会が失われたが、外食でしか味わえないおいしさ、楽しさの価値が見直され、外食への期待は高まっている。こうした期待に応えるべく、私ども外食産業は品質とサービスに磨きをかけ、お客様の満足度向上に努めていく。

一方で、価格転嫁と人手不足への対応は喫緊の課題。値上げへの対応は各社の経営課題であり正念場を迎えている。節約志向が強まる中で、単なる値上げではなく、付加価値を認めていただける新たなメニューや、SNSなどでの情報発信の工夫も大事だ。物価と賃金の上昇が消費拡大の好循環につながっていくことを期待している。

人手不足も深刻さを増している。人材の確保・定着に向けて各社が労働環境の整備や待遇改善に努めており、DXやテクノロジーを駆使した自動化、省力化、効率化の取り組みも重要になっている。多様な働き方の推進や外国人労働者の受け入れ検討など、外食産業の実情を反映した政府への要望も重ねていく。

SDGsやフードロス、脱炭素の取り組みも進めなければならない。人と地球にやさしい外食産業を目指し本年度も積極的な活動を推進する。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。