11.2 C
Tokyo
12.1 C
Osaka
2025 / 12 / 25 木曜日
ログイン
English
加工食品その他加工食日清食品HD 「プラントベースうなぎ」開発に成功 厚さ10mmまで再現 食料の持続可能性に貢献

日清食品HD 「プラントベースうなぎ」開発に成功 厚さ10mmまで再現 食料の持続可能性に貢献

日清食品ホールディングスは、このほど動物由来原料を不使用の「プラントベースうなぎ」の開発に成功した。同社グループの最新フードテクノロジーにより、“うなぎの蒲焼き”の食感や見た目、風味を忠実に再現している。「豊かな日本の食文化を守るため、持続可能な食料システムの構築に貢献できれば」(広報部)。

「プラントベースうなぎ」の開発は2018年頃にスタート。現在は「長さ240mm×幅70mm×厚さ10mm」程度の大きさまで再現できている。「商品化は検討しているが発売時期は未定」(同)。

本物の食感に近づけるため、生地は3層に分けた。「白身層」は、主に粒状大豆たん白を使用し、ふわっとした食感と繊維感を両立させている。「中間層」は、植物油脂などを使用しうなぎと脂身の間にあるとろっとした食感を追求。「皮層」は、竹炭粉末を使うことで特有の黒さにこだわった。“うなぎの蒲焼き”の見た目は、3層の生地を専用の金型に詰めて蒸した後、タレを塗り、炙って焼き目をつけて表現した。

高級食材として知られる“ニホンウナギ”は国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定されている。養殖においても、稚魚のシラスウナギが減少傾向にあるという。同社は「東京栄養サミット2021」にあわせ独自のコミットメントを策定。その一環で「プラントベースうなぎ」の開発と商品化を進めており、 “持続可能な食料システム”の構築に貢献したい考えだ。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。