12.4 C
Tokyo
12.1 C
Osaka
2025 / 12 / 18 木曜日
ログイン
English
流通・飲食小売東海キヨスク「客数・販売数増」へ商品力強化 取引先向け営業説明会を開催

東海キヨスク「客数・販売数増」へ商品力強化 取引先向け営業説明会を開催

東海キヨスクは4月26日、取引先メーカー約350社を招待し、「2023年度 営業説明会」を開催した。当日は、加藤公一社長が商品政策や店舗展開などを中心に今期営業方針についてのアウトラインを説明。また先頃発表したジェイアール東海パッセンジャーズ(以下JRCP)との今秋の合併に関しても、その背景や狙いなどが語られた。続いて早川信博取締役専務執行役員営業本部長が具体的な営業政策について解説した。

冒頭あいさつで加藤社長は、「新幹線輸送量の回復に伴い、当社が運営する店舗も前下期以降かなり好転している。4月は土日だけ見れば、輸送量はコロナ前比で9割超まで回復しており、観光のお客様がビジネスよりも早く戻ってきたとみられる」と直近の手応えを述べた。

今期方針としては、前年に引き続き「客数・販売数を増やす」を標榜。そのための主要施策として①東海キヨスクの店舗を目的地とする客層をつくる②入口の見直しやデジタルサイネージの設置などで素通りしていた鉄道客を店舗に引き込む③レシートクーポンなど再来店してもらう仕掛けをつくる④POP等の活用で買い回り客に購買の動機づけ、プラスαの購入を促す⑤EC販売により全国にマーケットを拡大する――の5点に取り組み深耕を図る。

JRCPとの合併については、今年10月1日付で実施し、新社名「JR東海リテイリング・プラス」として新生スタート。旧2社から継承する「駅構内小売事業」「FC事業」「新幹線車内販売事業」「弁当製造事業」の4事業をさらに成長・発展させ、現在約835億円(東海キヨスク+JRCP)の売上を早期1千億円へと引き上げたい考え。

「1千億円はJR名古屋タカシマヤと同水準。今回の合併によりJR東海グループの流通部門に2本の柱ができることになる」(加藤社長)。

早川取締役からは、「商品力・商品販売力の強化」と「店舗開発等の推進」の2点について具体的取り組み事例を紹介。

特に鉄道関連企画では、「22年は新幹線のぞみ30周年や鉄道開業150年にちなんだ商品を多数展開し好評を博した。来年(24年)は東海道新幹線開業60周年の節目の年。それに向けて新たな企画を構想している」とする。

店舗展開面では、23年度は7店舗の改装を予定。独自性の高い品揃えの自販機の設置や臨時売店・イベント出展なども積極化していきたいとした。

関連記事

インタビュー特集

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。