「バーモントカレー」60周年、さらに進化 ハウス食品

60周年ロゴの入った「バーモントカレー」(ハウス食品) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
60周年ロゴの入った「バーモントカレー」(ハウス食品)

ハウス食品は今年で発売60周年を迎えた「バーモントカレー」の提案を強化する。主力のルウカレーをリニューアルし、2月13日から順次発売。ブランド初のレトルトタイプ「レトルトバーモントカレー」を13日から新発売した。「次の笑顔をつくりに行こう。ハウス バーモントカレー」というメッセージを掲げてプロモーションを強化。イメージ醸成と需要喚起に取り組み、「バーモントカレー」ブランドの進化を図る。

同社は「バーモントカレー」ブランドの目標(ありたい姿)として「ナンバーワンカレーブランドとして皆さまから愛され続けている。そのために常にお客様に寄り添い進化(深化)するブランドであり続ける」を掲げた。主力のルウカレーについては、「家族みんなのカレー」のイメージを強め、アイテム感のスイッチを促進するため、フレッシュアップに踏み切った。「辛口」に関しては、「中辛」から「辛口」へのスイッチを促すため、思い切った風味の改良とパッケージの変更を実施した。

「甘口」「中辛」「辛口」の全アイテムに共通するフレッシュアップのポイントは塩分量の調整と環境対応。前者では食塩相当量を1皿当たり0.1g減らす改良を実施し、後者では大箱のトレイにバイオマスPEを導入した。また、「辛口」では「バーモントカレー」独自の「辛口」の魅力として、まろやかで食べ飽きない辛さを追求した。

パッケージについては、「元気な印象」「具材たっぷりの食べ応え」「りんごとハチミツのおいしさ」がより伝わるデザインに変更。「辛口」に関しては、「まろやかでスパイシー」のロゴも採用した。大箱の表面に「60周年記念ロゴ」を付けたこともポイント。さらに裏面のQRコードからブランドサイトに誘引し、製品のこだわり、ブランドヒストリー、アレンジレシピなど様々な情報を伝える。

主力のルウカレーをフレッシュアップする一方、「レトルトバーモントカレー」を投入し、「甘口」「中辛」の2品を新発売した。電子レンジで温めるだけでいつでも手軽に楽しめること、自社最大クラスの具材量が入っていることが特徴。複数の原料とスパイスを組み合わせて焙煎する工程を新たに導入し、高温短時間殺菌をすることで「バーモントカレー」の風味を表現した。

同社は今回、ブランド全品のパッケージを変更。3月以降、ブランド全体のプロモーションを強化する。ブランドのイメージを醸成するためTVCM(30秒、15秒)を放映。需要を喚起するため別素材のTVCM(15秒)を投下し、店頭販促やクローズドキャンペーンに取り組む。さらに食卓・生活価値、健康、節約の3軸で調理型カレーの魅力発信に取り組み、カレーメニュー全体の価値向上を図る。