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新商品開発でビジネス学ぶ イオンとメーカー、高校生が連携

愛知県では、県内で商業を学ぶ学生を対象に「地域協働ビジネススキルアップ事業」を3年前から5年計画で実施している。この一環で名古屋市のイチビキと敷島製パンと高校生が連携し「献立いろいろ梅みそ」「サンドロールキャラメルソルト」をそれぞれ共同開発し発売した。イオンリテールが展開する東海エリアのイオン・イオンスタイル64店舗で販売している。

事業は名古屋市の愛知商業高校が中心となり県内で商業科を持つ15校が対象。イオンリテールなど地元企業と連携し、マーケティングから陳列など実践的に学ぶことでビジネススキルや起業家精神を身につけてもらう。メーカーと新商品を開発するのは今回が初めて。今回は11校の高校生がマーケティングをもとに新商品をプレゼン。イチビキの「献立いろいろみそ」では、春日井商業高校と古知野高校、敷島製パンの「サンドロール」では一宮商業高校が考案したアイデアを商品化することに決まった。

「献立いろいろ梅みそ」は、人気のロングセラー商品の「献立いろいろみそ」に梅とシソの風味を加えた。さわやかな風味が食欲をそそり、肉と相性が良く、とんかつや炒め物などで活用できる。高校生は「梅の風味はみそとぴったり。パスタと和えるのもおすすめ」と宣伝した。

「サンドロールキャラメルソルト」は、パンに塩キャラメルクリームとミルクホイップを挟んだ。一宮商業高校は「甘いだけじゃないサンドロールを作りたいと提案し、実現可能性を考えながら開発。電子レンジで焦がしキャラメル風にアレンジしてもおいしく食べられる」と話した。

事業に参加したイチビキでは「献立いろいろみそ」はレギュラー、ピリ辛、減塩タイプを展開してきたが、今回の新商品はまったく思いつかないアイデアだった。パッケージも高校生のデザインをそのまま採用。春にも合うピンク色のデザイン、ぜひ手に取ってもらいたい」と話している。

イオンリテールでは、「献立いろいろ梅みそ」は3万個、「サンドロールキャラメルソルト」は約5万5千袋を限定で販売する予定で、売れ行きによって追加販売も検討している。

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