スペイン北部リオハを代表するプレミアムワイナリー「マルケス・デ・リスカル」。同社ワインの輸入販売を手がけるサッポロビールでは、日本で10年ぶりとなる通年新商品「マルケス・デ・リスカル XR」を9月に発売した。
プレミアムの先にある「自身の価値観で本質を見極めた真の贅沢=LUXE(リュクス)」を目指すサッポロのワイン&スピリッツ戦略。
「ワインは生産者のフィロソフィーや歴史背景、文化、食とのつながりが大きいカテゴリー。お客様がそうした背景を理解したうえで選択していただくことがより深い意味を持つと考えている。ブランドの持つ価値を丁寧にお伝えし、理解して選んでいただけるブランドづくりを目指したい」。
10月19日に行われたプレス向けのテイスティングセミナーで、同社ワイン&スピリッツ事業部の菅敏浩部長=写真㊧=が説明した。
日本のスペインワイン市場では手頃な価格帯の商品が中心となるなか、プレミアムワインは品質だけでなく、ブランドの背景や料理との楽しみ方まで含めた価値を伝えることが重要になっている。
この日はマルケス・デ・リスカル社アジアリージョナルディレクターのカルロス・ダニエル・フェルナンデス氏=同㊨=が登壇。ワインの世界的アワード「ワールズ・ベスト・ヴィンヤード2024」で世界No.1に選ばれた同ブランドの歴史的背景を解説した。

同氏によれば、かつてリオハ地方では伝統的な樽詰ワインを製造していたが、19世紀半ばに創業した同社がフランスから招いた醸造家の指導のもと、ボルドー式の手法で瓶詰ワインの製造に着手。1895年のボルドー博覧会で国外ワインとして初の名誉賞を受賞したのを契機に、国際的な知名度を確立した。
同社がリオハのエルシエゴに06年に開業した「シティ・オブ・ワイン」は、ワイナリーを中心に、ワインボトルに着想を得た建築デザインが目を惹くホテルやセラー、レストラン、バー、スパなど多彩な施設を展開。世界から年間10万人が訪れる観光名所として知られ、ワインと食、建築、ホスピタリティ、文化の結びつきによる、記憶に残る体験を人々にもたらしている。
「創業当時から守り続ける『常にパイオニアたれ』のポリシーのもとでワインづくりをしてきた。それとともに提供される食、建築物、ホテルのおもてなし、文化。これらすべてが組み合わさって世界No.1を受賞できたと思う」とフェルナンデス氏は力説する。
新発売の「マルケス・デ・リスカル XR」は、高樹齢のブドウを使用し長い樽熟成と瓶熟成を経たワイン「ティント・レセルバ」の上級レンジ。
ラベルに冠する「XR」は、とくに優れたワインの樽にだけかつて記された最高品質の証という。熟成樽から優れたものを厳選。収量の低い樹から収穫されたブドウによる凝縮した果実味が特長だ。750㎖、アルコール分14.5%。オープン価格。
