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摘房ブドウをクラフトビールに 今年は新たにジンも シャトー・メルシャン×ファー・イースト・ブルーイング

 摘房ブドウをアップサイクルしたビール「Far Yeast Grapevine 2026(ファーイースト グレープバイン2026)」が発売された。

 クラフトビールメーカーのファー・イースト・ブルーイングが20年から展開する、山梨応援プロジェクトの一環。メルシャンとのコラボにより、ワイン用ブドウの栽培に欠かせない摘房作業で出た余剰果実をビールづくりに生かしている。

 コロナ禍で地元・山梨県の観光産業が打撃を受けたのを契機に始まったプロジェクト。6年目の今年も参画した「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」では、摘房したシラー、マスカット・ベーリーA、タナ、ピノ・ノワールなどの赤ワイン品種のブドウ約500㎏を提供し、ファー・イースト社とのと協業により農産物の有効活用と資源循環の推進に取り組む。

 「循環型農業が注目されるなか、今までは畑に戻していた摘房ブドウがアップサイクルに使えるということで参画したのが始まり。(糖度が低いので)ワインには使えないが、ビールには十分使える。いろんな種類を栽培しているので『こういうブドウがほしい』と言われれば対応できる。発展性がある点で選んでいただいたのだと思う」(10月9日の発表会でシャトー・メルシャン事業本部長兼ゼネラル・マネージャー 小林弘憲氏=写真㊧)。

9日の発表会で
9日の発表会で

 これまでいくつかのビアスタイルに挑戦してきたが、今年から「セゾンスタイル」と呼ばれるタイプに固定した。

 「セゾンに固定することで、年ごとに違うブドウの個性を表現したい。ベルギー発祥のスタイルで、農家が秋冬に仕込んで夏の暑い時期に飲むビール。『グレープバイン』と相性が良いと考えた」(ファー・イースト・ブルーイング 富田晃史マネージャー=同㊧から2人目)。

 さらに今年は、新たな取り組みとして「Far Yeast Grapevine」の製造過程で発生したロスビールをアップサイクルして造られた蒸留酒「Azeotrope Grapevine GIN(アゼオトロープ グレープバイン ジン)」も発売した。

 ブドウの残りかす(果皮)をボタニカルとして再利用したクラフトジン。ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルートとともに用いて蒸留することで、麦芽の香りをほのかに残しながら、ブドウの風味を引き立てた唯一無二の味わいに仕上げた。

 「『アゼオトロープ』とは、沸点の異なる2つの液体をある比率で混ぜたときに、組成比を保ったまま一緒に沸騰する現象『共沸』を意味する。ビールとスピリッツの共生をイメージして名付けた」(同社・高井大マネージャー=同㊨から2人目)。

 いずれも10月13日からファー・イースト・ブルーイング公式WEBストアで数量限定販売中。全国のビアバー、飲食店、量販店でも順次発売される。

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