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日本初「缶内二次醗酵」技術で誕生 ボトル缶スパークリングワイン モンデ酒造

 リキャップ可能な缶ワインのパイオニアであるモンデ酒造は、日本初となる「缶内二次醗酵」技術を採用したボトル缶スパークリングワインを2027年1月に発売し、手頃な価格でありながら本格的なスパークリング缶ワインを提案する。

 9月30日、先行試飲会で登壇した簗田克彦社長は「この製品を機に、ワインを飲まれる多くの方にモンデ酒造という会社を知っていただき、山梨県内だけでなく全国規模で知られるワイナリーになりたい」と期待を寄せる。

 同社は、ボトル缶ワインの製造における発酵過程や充填などの随所で条件を満たすことで、シャンパンなどの瓶内二次発酵と同様の「缶内二次醗酵」技術を2年かけて開発した。国内外で特許を出願中。

 醸造責任者の水上東氏は「製造ラインでガスを注入するタイプのスパークリングワインはこれまでも製造していたが、一次発酵させたベースワインに、酵母や果汁を加えて缶内で自然と二次発酵させるスパークリングワインは初めて。瓶内二次発酵と同様のきめ細やかな泡、酵母の旨味や弾けるようなスパークリング感を作れた」と胸を張る。

 新商品はオフフレーバーを抑制し、雑味のないクリーンな澱を楽しめる点を最大の特徴とする。

 従来の二次発酵では硫化水素、アルデヒドなどのオフフレーバーが発生し、味わいに揺らぎが生まれていたという。

 独自開発の技術により、発酵中に発生する雑味の原因成分を極限まで抑えた。

 クリーンな二次発酵によって雑味の少ない澱が生まれ、昔ながらの澱も楽しむワインに仕立てられている。

 開栓時期によって熟成の度合いを選べる点も特徴。製造後約30日で、一般的な瓶ワインの二次発酵100日分の熟成を実現。その後も熟成させることで味わいが変化するという。

 「30日ほどではフレッシュな味わいが、半年から1年後では酵母のしっかりしたうま味やコクが感じられる。3日ほど静置していただくと、1缶でも味の幅を感じられる。上の方はクリアでシャープなワイン、下の方は澱を含んだしっかりとした味わいの濃いワインを楽しめる」と語る。

 これまで、ボトル缶ワインは安価で本格的でないイメージを持たれていたが、「缶内二次醗酵」ワインでこれを払拭する。

 「販路や価格は検討中だが、シャンパンのような最高峰の品質を、より手軽に広くご提供する」と説明する。

モンデ酒造の水上東氏㊧と簗田克彦氏
モンデ酒造の水上東氏㊧と簗田克彦氏

 発売は2027年1月から、品種別で白とロゼの複数種の展開を予定。これに先駆け、10月10~12日には「HIBIYA CENTRAL MARKET/一角」(東京都千代田区)でテスト販売イベントを開催。「缶内二次醗酵」ワインをグラスで提供する。価格は税込990円、約400本限定。

 今後も「缶内二次醗酵」技術に関する山梨大学との研究や、様々な品種のぶどうでの製造を行っていく。

 簗田社長は、缶ワイン市場にはまだ伸びしろがあるとみる。缶は瓶と比べて落としても割れにくく、遮光性が高い点やすぐに冷える点がメリットだという。

 「近年、ワイン市場全体は厳しいが、缶ワイン市場は横ばいとなっている。缶入りのワイン以外に缶入りの日本酒も増えており、缶に入ったお酒が市場に定着しつつある」と述べる。

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