フルタ製菓は秋冬、「生クリームチョコ」ブランドから「生クリームチョコクッキー」を新発売するなど新価値創造に挑む。
第60回フルタ会総会・フルタ製菓創業74周年式典であいさつした古田盛彦社長は、厳しい環境に直面したという直近の2年間を振り返り「この2年間、われわれは価格だけで勝負することを選ばなかった。価格競争には必ず終わりがあるが、価値を創る競争には終わりがない」と新価値創造に意欲をのぞかせる。
新価値創造の目玉の一つとなる「生クリームチョコクッキー」は、「生クリームチョコ」のまろやかなミルク感とコクをそのままにソフトクッキーを組み合わせたもの。いちご味の「生クリームチョコクッキー いちご」も取り揃える。
美原工場(大阪府堺市)にチョコレート菓子の製造ラインを整備して10月に満を持して投入し、競争が激化するチョコレートクッキー市場に本格参入する。
そのほか、周年の節目を迎える「セコイヤチョコレート」(50周年)、「アイデアルチョコ」(60周年)、「どでかばーチョコ」(40周年)、「柿の種チョコ」(15周年)でも新価値提案を予定している。

企業の使命は「成長と継続」であることも改めて強調。
「先行きの予測が難しい不確実性の時代、企業に求められるのは、変わらない強さではなく、変化を受け入れる柔軟さだと考える。今後もフルタ製菓は変化を恐れず、しかし創業の思いは決して変えず、変化を味方につける経営を続けていく。『チョコエッグ』に代表される、お菓子に驚きや夢、楽しさを加えるのが創業以来変わらないフルタ製菓の強み。選ばれる会社を目指していく」と力を込める。
事業ポートフォリオとして引き続き、ファミリーチョコレート・ポケット菓子・「チョコエッグ」・焼き菓子の4本柱に業務用チョコレート事業とグループ会社の杉本屋製菓の事業を加えた4本柱+2事業部に注力していく。
杉本屋製菓にはチューブ羊羹の包装機を新たに導入。スティックタイプの一口サイズ羊羹「塩ようかん」を販路限定発売し、秋口をめどに販路を拡大する。
前3月期の売上高は240億円、前々期比から堅調に推移。杉本屋製菓を含めたグループ計では269億円、13年連続の売上拡大を達成した。
今期計画は、フルタ製菓が売上高272億円、杉本屋製菓が売上高33億円を計画。グループ計では305億円を目指す。

