その他機械・資材食品産業用洗浄機 創業半世...

食品産業用洗浄機 創業半世紀のクレオ好調 差別化ビジネスモデルで

 食品産業用洗浄機の国内市場は、食品加工工場における人手不足の解消、作業効率化の一端として底堅く推移している。食の安全性の確保に加え、省エネ、省水など環境負荷低減などのニーズも年々高まっている。一方、原材料コストを含めた製造コスト高もあって、機械の価格は上昇しており、競合はますます激しくなっているようだ。

 洗浄機メーカーのクレオ(東京都中央区)は、創業50周年を迎えた今期(2026年12月期)も堅調な業績を維持している。

 同社は食品を中心に物流、自動車、医薬品など多様な産業で洗浄機を販売するトップメーカー。食品業界ではCVSベンダーや製パンをはじめ幅広い顧客に製品、サービスを提供している。容器洗浄機では業界トップの圧倒的なシェアを獲得している。

 同社の強みは、洗浄機にとどまらず洗浄剤も併せて販売、さらに洗浄効果を高めるサニテーション技術などのソフト提供、メンテナンスまでのサービスを一気通貫で提供できること。

 このビジネスモデルは、オリジナル洗浄剤「サニタス」シリーズの発売を機に約40年前にスタートした。以降、オールインワンで依存できるサービスの高さが、同業他社との差別化となり業績を拡大させることになった。「サニタス」シリーズは数社の洗浄剤メーカーとの協業によるもの。洗浄方法、洗浄物、汚れの度合いにより多様な洗浄剤を品揃えている。

 前期(2025年12月期)は売上高130億円で着地、今期も前年同期比を上回り推移している。

 年間500~600台を販売する同社の機械は主に受注生産。受注から納入まで約半年かかるが、器具(生産機の部品)洗浄機「ヘルツ」シリーズ、洗浄から乾燥まで一台で担う「SWD」シリーズは汎用性が高いため4か月納期も可能。ユーザーによって異なる様々なニーズを反映させた機械を納入することで、洗浄作業の効率化に貢献している。

 同社によると、食品業界における洗浄機の導入は求められる衛生レベルの向上や、人手不足解消、ランニングコスト削減などを背景に需要が拡大している模様。今後も食品業界への提案を強化するとともに、ロボットやマテハン機器の販売に注力する方針だ。また、「非食品産業へも営業領域を拡大し、洗浄の最適化とトータルソリューション提案を強化する」としている。

 なお、国際物流総合展(9月8~11日、東京ビッグサイト)では、新規提案として「コンテナ洗浄ライン+ロボット」「パレット洗浄脱水ライン+ロボット」を出展。効率化、省人化、省スペース化を切り口に、ロボットを活用した最新仕様を提案する予定だ。

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