ハウス食品グループは食育活動を強化している。長年実施している子どもを中心とした活動だけではなく大人を対象とした新たな活動も実施。今年初めて大学生を対象とした活動を開始した。8月3日に横浜市保土ヶ谷区の横浜国立大学で「大学生向けキーマカレー料理教室」を開催。同グループのスパイスマスター(同大学出身)が、約1/2日分の野菜を摂取でき、フライパンで時短調理できるキーマカレーとサラダの調理方法を伝授した。
ハウス食品グループは今から40年以上前の1980年頃から料理教室などの食育活動を実施している。現在、すべてのライフステージの人に食育が必要ととらえ、乳幼児期から高齢期まで、ライフステージ別に最適な知識・経験を届ける活動に取り組む。その中で農林水産省が26年6月に公表した第5次食育推進基本計画でも特に取り組むべき事項に位置付けられた「大人の食育」にも注目。子ども向けの活動だけではなく、大人向けの活動にも力を注いでいる。
大学生を対象とした食育活動を行う背景は、「社会人になると仕事に追われなかなか時間が取れず、調理スキルを有していないとさらに乱れた食生活になりがち。時間の融通が利く大学生の期間に調理するスキルを身につけておくことが大切」(ハウス食品グループ本社)なため。そこで親元を離れ自分で食事を選択する自立した生活に移行する成長の期間である大学生を対象とした「大学生向けキーマカレー料理教室」を開催した。
キーマカレーは、フライパンを使って短時間で手軽に調理でき、好きな野菜や安価な野菜など、いろいろな野菜を入れても相性のいい懐の深さが強みのメニュー」(同)。ちなみに20代の1日あたりの野菜摂取量は男性230.9g、女性211.8gで、国が定める目標値350gを約4割下回る。野菜摂取という切り口からも食生活の乱れが懸念されるなか、野菜が手軽に摂取キーマカレーを選んだという。料理教室の開催には、切る、炒める、煮込むといった調理の基本を伝える一方、野菜摂取量の改善を応援する狙いもあるという。
料理教室で調理したのは、神奈川県産を含む野菜、ひき肉とカレールウの「バーモントカレー」「こくまろカレー」を使ったキーマカレー、野菜とシーズニングの「香りソルト」を使ったサラダと「フルーチェ」。学生は、生鮮のしめじ、にんじん、大根、キャベツ、玉ねぎと冷凍のブロッコリー、ほうれん草の中から、好みの野菜を組み合わせ、キーマカレーの調理に挑戦した。

実際の調理では、野菜(しめじ、にんじん、大根、キャベツ、玉ねぎ)を切る、ひき肉、野菜を炒める、水を入れて煮込む、カレールウを入れて煮込むといった調理を体験。最後には、自分で調理したキーマカレー、サラダ、さらに「フルーチェ」を試食し、調理を中心に健全な食生活の大切さを学んだ。
