白子(江戸川区)の90期(26年3月期)業績は増収増益で、3期ぶりに経常利益ベースで黒字に回復した。海苔原料の仕入価格が落ち着き、原価低減の効果が見られた。
連結業績は、売上高154億600万円(前期比3.2%増)。経常利益1億9000万円(4億2800万円増)、純利益2億3100万円(同120.0%増)、1株につき配当10円(5円増)。子会社の南通太陽食品が好調で前期に引き続き業績を牽引した。
白子単体の業績は売上高141億1200万円(0.9%増)、経常利益1億2300万円(4億1900万円増)、純利益1億2700万円(130.9%増)。
部門別売上を見ると、ギフトは中元・歳暮・仏事いずれも厳しく21億1300万円で4.2%減だった。
家庭用海苔は69億900万円(5.2%増)だったが想定水準には及ばなかった。
業務用48億1900万円(2.6%減)、うち板海苔2億9600万円(12.2%減)。値上げはできているが使用量の減少が一部で見られた。
お茶漬けふりかけ2億300万円(2.5%増)。レトルト6200万円(6.1%減)。その他1300万円(8.3%増)。
昨年は6月に3年連続となる価格改定を実施。
8月に「V字回復・後続改革プラン」を策定し、3つの転換=「見える経営」「筋肉質な事業」「挑戦する組織」を掲げ、黒字転換への緊急対応(価格転嫁の確実な実施、限界赤字製品の見直し、内製化の推進、不要不急なコストの引き締め)に取り組んだ。その結果、9月以降にコスト低減効果が見られた。
10月には「商品開発ラボ」を本社内に整備して、商品開発力の強化と部署横断のシナジーを促した。
今期連結目標は売上高145億300万円(5.9%減)、経常利益1億9100万円(0.5%増)を掲げる。
減収増益とした理由について、原田勝裕社長は7月3日の会見で「一部で値下げを求められるかもしれないが、特売などで販売数量を増やして利益を確保したい」と話した。
今年はスーパーエルニーニョが発生する懸念があり、来期の海苔養殖も楽観視できないとして「リスクを防ぐ経営をしたい」と述べ、「成長分野である海外戦略に投資する」との考えを示した。来漁期スタート前の開設を視野に、韓国で拠点の準備を進める。
今年は5月末に広島支店を廃止して経営資源の選択と集中を図った。
7月1日から、瓶子孝司製造部門担当経理システム部長が取締役執行役員に、花形努東京支店長が執行役員にそれぞれ新任し、DX化の推進やコストダウン、基幹店の強化を図る。
秋冬の新商品は3品。

「ふりかけにしちゃいました」シリーズに第3弾となる「うな玉ふりかけ」(20g、オープン)を追加。シリーズ全体の販促活動でシェア拡大を狙う。26年下期で単品売上3000万円以上を目指す。
ギフトの自家需要向けに「有明海産卓上味のり10切50枚」(希望小売価格1000円)を開発。先行販売の「同 焼のり10切50枚」(同)と併せた提案を見込む。下期目標は2品で1000万円以上。
2017年の発売から北海道で根強く支持されてきた「はぼまい昆布しょうゆ味のり10切50枚」を「同10切32枚」(オープン)にリニューアルして全国で発売する。下期で2000万円以上の販売を目指す。
