業務用冷凍食品が主力の日東ベストは、前3月期の営業利益が12.7%増と伸長し、26年度は23.6%増とさらなる上乗せを目指す。6月29日に記者懇談会を開き、嵯峨秀夫社長は「コロナ禍以来続いていた販売数量の減少が2025年度に下げ止まった。今期の利益目標は、販売の回復に加え、価格改定(4月)の浸透、高騰している原材料の見直しや包装工程の効率化などで達成したい」と述べた。
27年3月期業績は売上高600億円(前年同期比4.4%増)、営業利益8億円(同23.6%増)と増収増益を計画。
嵯峨社長はトップ就任から約1年が経過した。販売数量が下げ止まった要因として、「お客様の要望を改めてお聞きし、商品の規格・機能・価格等を見直した」と説明。
「例えば学校給食用のカップデザートなら容器をなくして1㎏の袋詰めに変更し、価格を抑制した。盛り付けは現場で行っていただく。畜肉類の豚カツ、ハンバーグなどは原材料の配合や調理技術の組み合わせでコストダウンを図った」との事例を話した。
今期、注力する販売チャネルには外食、病院・施設、市販用を挙げる。
なかでも市販用は「Edel Chef(エーデルシェフ)」ブランドのまぜそば3品(26年春発売)が好スタート。本格参入3年目と後発ながら、業務用で培った品位の高さを強みにハンバーグや牛めしの素などを展開し、足元では麺類の投入で弾みがついた格好だ。
嵯峨社長は「市販用のうちスーパー等の店頭に並んでいる商品の売上は約18億円。過去2年は倍増ペースで伸びた。市場に参入したからには100億円規模を目指す」と展望した。
26年春の新商品では、外食向けは「JGロティールミートボール」が品質の高さで好評。病院・施設向けは「ベストランチ」の小さめのサイズバリエーションが人気。
一方、ベトナムのJAPAN BEST FOODS社の業績は引き続き順調に推移。現地で拡大基調のコンビニに向けおにぎり、サンドイッチ、弁当などを提供する。
