日本缶詰びん詰レトルト食品協会がまとめた、2025年(1~12月)の缶びん詰国内生産量は185万t(2億9972万箱/実箱)、前年対比3.1%減となった。このうち、飲料缶詰を除いた一般食料缶びん詰は20万t(2881万箱)、5.6%減。一般食料缶詰(飲料を除く丸缶)は13.7万t(1895万箱)、5.7%減となっている。
主要品目では、ツナ(かつお類)が増加したが、さば、いわし、さんま、みかん、栗、混合果実、スイートコーン、ゆであずき、やきとり、うずら卵水煮、カレー類、その他ソース類、スープ類、飯類など多くの品目で減少した。
原料事情の悪化やエネルギー価格、人件費など、あらゆる製造コストの上昇による製品価格の改定が相次ぐなか、物価高による消費者心理の冷え込みも重なり、生産量は減少傾向が続いている。
水産缶詰(丸缶)では、最大品目のツナ(まぐろ・かつお類)が0.4%増(549万箱)。まぐろ0.1%減(348万箱)、かつお1.7%増(200万箱)と増加した。青物缶は、さば2.5%減(224万箱)、いわし4.5%減(100万箱)、さんま8.3%減(38万箱)と原料事情の悪化で減産が続いている。
農産缶詰(同)では、混合果実5.4%減(70万箱)、みかん18.8%減(57万箱)。みかんは、2024みかん年度分(25年1~3月)の減少率が高かった。スイートコーンは6%減(103万箱)、前年に引き続き北海道で増加したものの、それ以外が減少した。そのほか主力品目では、ゆであずき9.1%減(69万箱)、やきとり2.4%減(54万箱)、ソース類、スープ類など、ほとんどの品目で減少した。
2025年の缶詰輸入量は64.3万t、前年比0.8%増。分野別では水産、果実、ジャム、食肉で増加、野菜は減少した。国内生産および輸入量、輸出量を踏まえた、2025年の一般食料缶詰びん詰国内供給量は83.8万t、1.1%減となった。
レトルト堅調 国内生産量50万t維持 カレー減少もソース類増加
レトルト食品の生産量は50.3万t(8442万箱)、前年比0.8%。最大品目のカレーは5.7%減(2399万箱)。コメ価格高騰の影響を受けた。どんぶりの素(12.9%減、221万箱)、かまめしの素(7.4%減、249万箱)も大きく減少した。
そのほか、主要品目ではつゆ・たれ(16%増、1067万箱)、農産類(0.2%減、1024万箱)、料理用ソース(1.2%増、959万箱)、パスタソース(3.5%増、542万箱)が堅調。つゆ・たれは製品リニューアルや洋風メニューの拡充による市場の活性化に加え、冬場の野菜安も寄与した模様。パスタソースはコメ高騰による需要シフトも追い風となった。料理用ソースも調理時間の短縮や簡便性が支持された。これらソース類の増加がレトルト食品全体の生産量を押し上げた。
業務用市場では人手不足を背景に調理品ニーズが高まっており、一部メーカーではレトルト食品の生産増強を進める動きもある。


