ベイシアは6月12日、新ディスカウント業態「劇安ワンダーランド ココトク!ふかや花園店」を埼玉県深谷市にオープンした。既存店を全面改装したもの。屋号にはあえてベイシアの名称を使わず、新たな発想で価格の安さと買い物の楽しさを追求した。物価高で消費が多様化する中、従来の業態では取り込めていなかった客層の需要に応える。従来店比で客数は1・5倍以上を見込む。
新店舗は1033坪の売場に約8500品目をラインアップ。即食・簡便ニーズに応える総菜、まとめ買い・ストック買いへの対応などを強化した。

オープン日に記者説明会を開催。相木孝仁社長は「物価高で節約意識が強まり、日頃の買い物を楽しく感じられない場面が増えている。新業態で志向したのはまったく逆の方向性。お客様が価格の安さに驚き、ワクワクしみながら“おトク”にお買い物できる売場を目指した」などと語った。
店頭では「毎日この価格!」のPOPを掲示。ベイシアのプライベートブランド(PB)を割安価格で展開しつつ、人気具材を詰め合わせた「モリモリ弁当」297円(税別、以下同)、1kgのうどん・カレーなど「ビッグ弁当」597円、コロッケ等の惣菜バイキング97円、種類豊富なおにぎり97円などを大々的に販売する。

作業負担軽減とコスト削減の一環で、一般食品はビール類・飲料・油・パスタ・カップ麺などのパレット陳列を実施。冷蔵管理を減らして電気代が下げる効果も見込む。
商品施策は神戸達也上席執行役員商品本部本部長が説明。「お客様が欲しい商品をたくさん買えるようお得な価格設定にこだわった。アイテム数は従来型の店舗に比べて8500品目と大幅に絞り込み、うちPBなどオリジナル商品は約1000SKU。後者の売上構成比は約30%を目標とし、ベイシアの中でもっとも高い水準を想定」とした。
「ココトク!」の出店は既存店の業態転換を中心に計画。安田恵一執行役員営業企画本部長は「現時点で埼玉県北部など5店程度の候補がある。サイズは1000坪前後が望ましい。時期などは1号店の成果を見極めて判断したい」とコメント。
周辺に立地するベイシア既存店との関係にも触れ、「ふかや花園店は近隣のスーパーセンターなど2店とドミナントを形成。国道から至近で交通の便が良いため、新フォーマットに転換することで5km圏外からも集客できるか確認したい」と述べた。
一方、近年の同社はマルチフォーマット戦略を推進している。大型店から都市部向けの小型店まで開発。消費が多様化する環境下、新たな業態を積極的に展開することで、これまで以上に立地の特性にあわせた出店を可能とし、多様なニーズに応えたい考えだ。




