イトーヨーカ堂は、デリカで調理麺の需要が高まる夏場に向け、おいしさと値ごろ感にこだわった「ざるそば」「ぶっかけうどん」「冷やし中華」など冷涼麺のラインアップを大々的に展開する。米価格の高止まりで麺類のさらなる需要増を想定。国産原料や新たな製法で麺そのものの品質を大幅に向上させた。26年度は麺類カテゴリーで売上10%アップを目指す。
イトーヨーカドー、ヨークフーズなど196店舗で順次発売する。20日に総菜の取り組みに関する発表会を開催。土居仁執行役員フード&ドラッグ事業部長は「惣菜の市場は伸び続けており、お客様のスーパーへの来店動機にもなっている。当社は24年に統一ブランド『YORK DELI(ヨーク・デリ)』を立ち上げた。毎日食べたくなるやさしいおいしさをコンセプトに、店内調理で出来立てのおいしさを追求。プロセスセンターとセントラルキッチンの機能を併せ持つ自社工場『Peace Deli(ピースデリ)』を活用し、品質の平準化と安定供給も目指している」と説明。

26年度は消費変化への対応と定番商品の強化を推進。デリカ計で既存店売上高5%増を目指す。
今夏の目玉は麺類だ。米価格の高騰で主食が変化しており、需要が増加傾向にある麺類のラインアップを強化した。
おいしさの要となる麺の基準を統一し、抜本的な品質向上を図ったことがポイント。
「~極みのど越し~ 石臼挽き蕎麦粉のざるそば」は、石臼挽き蕎麦粉を配合してそばの風味と香りを引き立て、ゆで上げ後の急速冷却でのど越しの良さも実現した。
「~ツルっともっちり~ 温玉冷やしぶっかけうどん」は、北海道産小麦に由来したもちっと食感にこだわり、多加水麺製法で丁寧に仕上げた。
「~ツルもち極~ 冷やし中華 檸檬と林檎の果汁入りスープ」は、麺帯の熟成工程を採用。ひと手間をかけて麺の旨みを最大限に引き出し、スープとの絡みも向上した。
足元では諸コストが上昇しているが、フィルムの見直しや容器の集約などの企業努力も積み重ね、3メニューとも価格は従来品同様の399円(税別)に据え置いた。
惣菜部の中坪礼総括マネジャーは「麺類の販売は通年で10%増を計画。夏場の定番強化に続き、秋冬は温かい麺メニューも充実させる」とした。
定番品の強化では、「第17回からあげグランプリ」で金賞を受賞した「だし自慢!鶏もも醤油唐揚げ」などをリニューアル。

「とっておき!わたしのご褒美プリン」が販売好調なことから、若年層やミドル層をターゲットにスイーツも強化する。
食品売上に占めるデリカ構成比は現行14%だが、今期は15%を計画。“ここでしか買えない惣菜”を拡充するためオリジナル商品の比率を同90%から100%に引き上げ、自社工場「ピースデリ」の商品は前期100品から130品に増やす。



