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UCC「水淹れコーヒー」拡充 既存品に磨きをかけてカフェインレスコーヒーなど新発売

 UCC上島珈琲は2025年から“水淹れ”コーヒーと称して打ち出しているアイスコーヒーのバッグタイプ製品のラインアップを拡充する。

 年間を通じて厚い時期の長期化および平均気温の上昇や、アイスコーヒーを嗜む若年層などコーヒーエントリーユーザーの増加を受けた動きとなる。

 取材に応じた田中大滋マーケティング本部嗜好品マーケティング部部長は「今までコーヒーとの接点が少なかった方がアイスコーヒーから入ってくる動きが確かにあり、水淹れコーヒーのバッグタイプの製品は全体的には20‐40代の若年層を意識したラインナップになっている。夏場はお湯を沸かすホット飲用は敬遠されがちのため、レギュラーコーヒーでアイスコーヒーを作って飲んでいただきたい」と述べる。

田中大滋マーケティング本部嗜好品マーケティング部部長
田中大滋マーケティング本部嗜好品マーケティング部部長

 酷暑による消費者ニーズの変化も追い風となっており、通年での採用も増え売り場が充実してきているという。

 今回、若年層の取り込みを特に意識したのが、3月2日に新発売した「Cold Brew コーヒーバッグ 水淹れアイスコーヒー」。
 既に展開しているペットボトルコーヒー「Cold Brew」をほうふつとさせるデザインで、味わいについては「後味のスッキリさやフルーティーさを打ち出した」という。

 同じく「Cold Brew」を冠にして昨年から展開している「Cold Brew シングルオリジン コーヒーバッグ 水淹れアイスコーヒー」は、パッケージに磨きをかけた。
 「時間と手間を惜しみなく費やし丁寧に淹れたアイスコーヒーのことを“水淹れ”と呼んでいる。豆そのものが持つ本来の良さを、雑味を抑えながら抽出できるため、シングルオリジンとの相性はよい。ニッチではあるが、コーヒーリテラシーの高いお客様が引き続き支持していただけるはず」と期待を寄せる。

 カフェインレスコーヒー市場の拡大を受けて、3月2日に「おいしいカフェインレスコーヒー コーヒーバッグ水淹れアイスコーヒー」も新発売した。

 同商品について「カフェインの摂り過ぎを気にされるユーザーにもおすすめで、『ゴールドスペシャル』と比べて、すっきりしつつコクを担保している。カフェインレスとは思えない味わいを楽しんでいただける製品設計となっている」と説明する。

バラ売りのイメージ
バラ売りのイメージ

 「水淹れアイスコーヒー」の看板商品「ゴールドスペシャル コーヒーバッグ水淹れアイスコーヒー」は、今年から個包装にJANコードをあしらいバラ売りニーズにも対応していく。

 「かねてから『いろいろ試してみたい』というお声を頂戴していた。ラインアップが充実しているからこそ、トライアルを促進し細分化された消費者ニーズにも対応したいと、1P売りにもチャレンジしていく」と語る。

 さらにパーソナルニーズを取り込むべく昨年新発売した「職人の珈琲 コーヒーバッグ 水淹れアイスコーヒー」は中身とパッケージを刷新。

 中身は、コーヒーの香りや、上質なコクをより打ち出すためにフィルターを改良して雑味を抑えた。

 マイボトルユーザーが拡大していることを受けて、パッケージには、マイボトルにも適していることを伝えるアテンションを新たにあしらった。
 昨年の「水淹れアイスコーヒー」の販売状況は、猛暑の長期化、また「職人の珈琲」新商品の純増効果が全体を後押しして好調に推移したという。

レギュラーコーヒー新商品「柑橘」(140g豆・140g粉)
レギュラーコーヒー新商品「柑橘」(140g豆・140g粉)

 水淹れのような浸漬式で抽出するアイスコーヒーは、熱を加えず長い時間をかけて抽出するためすっきりとした味わいと豊かな香りが特長。
 これに対して急冷式(ホットブリュー)で抽出するアイスコーヒーは、しっかりとしたコクで本格的な味わいを楽しむことができる。

 「GOLD SPECIAL PREMIUM」からは、急冷式のアイス飲用をおすすめするレギュラーコーヒー新商品「柑橘」(140g豆・140g粉)を3月2日に期間限定で発売した。

 「柑橘」について「グレープフルーツのような香りに仕立て、パッケージは目に留まりやすいように明るい色合いにした」と説明する。

 なお、コーヒー市場については「2025年は価格改定により販売数量が減少した反面、販売金額はプラスで着地した。消費者ニーズは、より二極化と細分化が進み、豆はこだわり層に引き続き選ばれ、おいしさと手軽さを重視する層はワンドリップタイプを支持する傾向にある」とみている。

カナエ モノマテリアルパッケージ

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